コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 帯域監視と送信イーサネットインタフェース・送信キューの関係
- (2) プロトコル制御フレームの帯域監視
- (3) TCPフレームに対する最大帯域制御の使用
- (4) ほかの機能との同時動作
(1) 帯域監視と送信イーサネットインタフェース・送信キューの関係
次のような場合に,送信イーサネットインタフェースまたは送信キューで遵守フレームを廃棄するおそれがあります。
- 帯域監視で指定する監視帯域値を,該当フローの送信イーサネットインタフェースまたは送信キューの帯域値より大きい値とした場合
- 帯域監視を使用しないフローと使用するフローを,同じ送信イーサネットインタフェースまたは送信キューに送信した場合
特に,複数のフローで複数の帯域監視を使用する場合は,各帯域監視の監視帯域値の合計に注意してください。
(2) プロトコル制御フレームの帯域監視
本装置では,プロトコル制御フレームも帯域監視対象になります。したがって,プロトコル制御フレームも最大帯域制御違反として廃棄される場合があります。そのため,本装置宛てのプロトコル制御フレームを考慮した最大帯域を確保する必要があります。
(3) TCPフレームに対する最大帯域制御の使用
最大帯域制御を使用した場合には,TCPのスロースタートが繰り返されデータ転送速度が極端に遅くなる場合があります。
上記動作を防ぐために,最低帯域監視を使用して,「フレームが廃棄されやすくなるようにキューイング優先度を下げる」の動作を実施するようにしてください。本設定によって,契約帯域を超えてもすぐに廃棄されないで,出力回線が混んできたときだけに廃棄されるようになります。
(4) ほかの機能との同時動作
- 廃棄動作を指定したフィルタエントリ(暗黙の廃棄のエントリを含む)に一致するフレームを受信した場合,フレームは廃棄しますが帯域監視対象になります。
- 帯域監視違反とストーム検出が同時に発生すると,本来中継されるはずのフレームを含め,より多くのフレームを廃棄することがあります。
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