コンフィグレーションガイド Vol.2
アップリンク・リダンダントでは,切り替え・切り戻し動作時に通信復旧を補助する三つの機能をサポートしています。なお,一つのアップリンクポートに設定できる機能はどれか一つだけです。
- フラッシュ制御フレーム送受信機能
フラッシュ制御フレームを送信することで,上位スイッチのMACアドレステーブルをクリアして,フラッディングによって通信を復旧します。上位スイッチは,フラッシュ制御フレームによるMACアドレステーブルのクリアをサポートしている必要があります。
- MACアドレスアップデート機能
MACアドレスアップデートフレームを送信することで,上位スイッチに端末のMACアドレスを再学習させて通信を復旧します。上位スイッチに専用の受信機能は必要ありませんが,再学習させられるMACアドレス数に制限があります。また,通信を復旧するまでに10秒程度時間が掛かる場合があります。
- ポートリセット機能
旧アクティブポートを一時的にダウンさせることで,リンクダウンを検出した上位スイッチが,該当ポート上で学習したMACアドレスエントリをMACアドレステーブルからクリアし,フラッディングによって通信を復旧します。上位スイッチに専用の機能は必要ありませんが,プライマリポートとセカンダリポートは同一の上位スイッチと接続している必要があります。
フラッシュ制御フレーム送受信機能は,上位スイッチがフラッシュ制御フレームをサポートしている装置を想定しているのに対して,MACアドレスアップデート機能およびポートリセット機能は,フラッシュ制御フレームを受信できない装置を想定しています。
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