コンフィグレーションガイド Vol.1
VNIマッピング方式には,VLANマッピングとサブインタフェースマッピングの2種類があります。
- <この項の構成>
- (1) VLANマッピング
- (2) サブインタフェースマッピング
- (3) VNIマッピング方式の注意事項
(1) VLANマッピング
VLANに対してVNIを割り当てます。設定できるVNI数は,VLANの最大数(4094)までです。なお,コンフィグレーションコマンドvxlan vlan-mapping modeを設定すると,VLANマッピングで動作できるVLANポート数の収容条件を拡張できます。
同一ポートにVNI用のVLANとレイヤ2機能用のVLANを設定する場合の共存可否について,次の表に示します。
表26-3 同一ポート内でのVNI用のVLANとレイヤ2機能用のVLANの共存可否
項目 レイヤ2機能用VLANとの共存可否 収容条件を拡張しない場合 共存可※ 収容条件を拡張する場合 共存不可 注※ VNIを割り当てたVLANをネイティブVLANに指定した場合は,共存不可となります。
VLANマッピングの例を次の図に示します。
図26-4 VLANマッピングの例
この図で示す各拠点間は,VTEPに割り当てたVNI IDで接続します。接続する拠点間では,同じVNI IDを設定してください。
- 拠点Aと拠点Z:VNI 1
- 拠点Bと拠点Z:VNI 2
- 拠点Cと拠点Z:VNI 3
なお,VNIに所属するVLAN IDとして,接続先の拠点とは異なるVLAN IDも設定できます。
(2) サブインタフェースマッピング
物理ポートまたはチャネルグループのサブインタフェースごとにVNIを割り当てます。
サブインタフェースは,イーサネットまたはポートチャネルと,VLAN Tag(VLAN ID)の組み合わせで,論理的なインタフェースを構築する機能です。このため,サブインタフェースを識別するためのVLAN IDが同一でも元となるイーサネットまたはポートチャネルが異なる場合は,異なるインタフェースとして認識でき,同一VLAN IDに対して異なるVNIを割り当てられます。なお,サブインタフェースマッピングでは,レイヤ2機能用のVLANは共存できません。
サブインタフェースマッピングの例を次の図に示します。
図26-5 サブインタフェースマッピングの例
この図で示す各拠点間は,VTEPに割り当てたVNI IDで接続します。接続する拠点間では,同じVNI IDを設定してください。
- 拠点Aと拠点Z:VNI 1
- 拠点Bと拠点Z:VNI 2
- 拠点Cと拠点Z:VNI 3
(3) VNIマッピング方式の注意事項
- 同一インタフェース(物理ポートまたはチャネルグループ)内で,VLANマッピングとサブインタフェースマッピングは混在できません。
- VLANマッピングとサブインタフェースマッピングで,同じVNIにできません。異なるVNIにすることで,一つの装置内でVLANマッピングとサブインタフェースマッピングは混在できます。
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