コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) チャネルグループの設定
- (2) システム優先度の設定
- (3) ポート優先度の設定
- (4) LACPDU送信間隔の設定
- (5) 振り分け方法の設定
(1) チャネルグループの設定
- [設定のポイント]
- LACPリンクアグリゲーションは,イーサネットインタフェースコンフィグレーションモードでchannel-group modeコマンドを使用してチャネルグループ番号と「active」または「passive」のモードを設定します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface range gigabitethernet 1/0/1-2
ポート1/0/1,1/0/2のイーサネットインタフェースモードに移行します。
- (config-if-range)# channel-group 10 mode active
ポート1/0/1,1/0/2をLACPモードのチャネルグループ10に登録します。LACPはactiveモードとして対向装置に関係なくLACPDUの送信を開始します。passiveを指定した場合は,対向装置からのLACPDUを受信したときだけLACPDUの送信を開始します。
(2) システム優先度の設定
LACPのシステム優先度を設定します。本装置では,システム優先度は拡張機能の離脱ポート制限機能で使用します。通常,本パラメータを変更する必要はありません。
- [設定のポイント]
- LACPシステム優先度は値が小さいほど高い優先度となります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# lacp system-priority 100
本装置のLACPシステム優先度を100に設定します。
- (config)# interface port-channel 10
(config-if)# channel-group lacp system-priority 50
チャネルグループ10のLACPシステム優先度を50に設定します。本設定を行わない場合は装置のシステム優先度である100を使用します。
(3) ポート優先度の設定
LACPのポート優先度を設定します。本装置では,ポート優先度は拡張機能のスタンバイリンク機能で使用します。通常,本パラメータを変更する必要はありません。
- [設定のポイント]
- LACPポート優先度は値が小さいほど高い優先度となります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface gigabitethernet 1/0/1
(config-if)# lacp port-priority 100
ポート1/0/1のLACPポート優先度を100に設定します。
(4) LACPDU送信間隔の設定
- [設定のポイント]
- 対向装置が本装置に向けて送信するLACPDUの間隔を設定します。本装置は本パラメータで設定した間隔でLACPDUを受信します。
- LACPDUの送信間隔はlong(30秒),short(1秒)のどちらかを選択します。デフォルトはlong(30秒)で動作します。送信間隔をshort(1秒)に変更した場合,リンクの障害によるタイムアウトを検知しやすくなり,障害時に通信が途絶える時間を短く抑えることができます。
- [コマンドによる設定]
- (config)# interface port-channel 10
(config-if)# channel-group periodic-timer short
チャネルグループ10のLACPDU送信間隔をshort(1秒)に設定します。
- [注意事項]
- LACPDU送信間隔をshort(1秒)に設定すると,障害を検知しやすくなる一方で,LACPDUトラフィックが増加することによってリンクアグリゲーションプログラムの負荷が増加します。本パラメータをshort(1秒)にすることでタイムアウトのメッセージや一時的な通信断が頻発する場合は,デフォルトのlong(30秒)に戻すかスタティックモードを使用してください。
(5) 振り分け方法の設定
- [設定のポイント]
- 装置単位でチャネルグループの振り分け方法を指定します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# port-channel load-balance src-ip
フレームを送信元IPアドレスによって振り分けるように,チャネルグループの振り分け方法を設定します。
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