運用コマンドレファレンス Vol.1
本装置とRS232Cで接続されているコンソールとの間でファイル転送をします。
[入力形式]
zmodem get zmodem put <file name>
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- get
- コンソールから本装置へファイルを転送します。
- put <file name>
- 本装置からコンソールへファイル<file name>を転送します。
[スタック構成時の運用]
スタンドアロンと同様に運用できます。
[実行例]
以下に,通信ソフトとしてTera Term Pro(Version 2.3)を使用した例を示します。
- 本装置からコンソールへファイル名/config/system.cnfのファイルを転送します。
次のコマンドを実行したあと,コンソールのTera Term Pro(Version 2.3)で「ファイル」−「転送」−「ZMODEM」−「受信」を選択するとファイルの転送が始まります。
zmodem put /config/system.cnf- コンソールから本装置へファイル名backup.cnfのファイルを転送します。
コマンド入力後,コンソールのTera Term Pro(Version 2.3)で「ファイル」−「転送」−「ZMODEM」−「送信」を選択します。次にファイルの送信ウィンドウで「ファイル名」にbackup.cnfを入力します。「開く」ボタンを押すと,ファイルの転送が始まります。
zmodem get
[表示説明]
なし
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表4-15 zmodemコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 <file name>: No such file. 転送するファイルfile nameが見つかりません。
<file name> ファイル名Execute only console machine. 本コマンドはコンソールからだけ実行できます。リモート運用端末からは実行できません。 Receive skipped : <file name> (already exists) すでに同名のファイルが存在するため受信を中断しました。
<file name> ファイル名Receive skipped : <file name> (permission denied) ファイルまたはディレクトリに,実行したユーザに対する書き込み権限がないため受信を中断しました。
<file name> ファイル名ttyname error. 端末種別が認識できません。
[注意事項]
- 本コマンドはコンソールからだけ実行できます。リモート運用端末からは実行できません。
- 本コマンド実行中にケーブル障害などでファイル転送が中断された場合,以下に示す監視時間でエラーとなります。
- zmodem get時1分間の転送中断でコマンド入力待ちとなります。
- zmodem put時1分間の転送中断でコマンド入力待ちとなります。
- ファイル転送実行時に画面に制御コードが表示されますが,動作上支障はありません。無視してください。また画面に表示される文字は,特に意味はありません。
- zmodemによるファイル転送は以下の通信条件で可能です。
- キャラクタ長=8ビット
- 通信速度=9600bit/s,4800bit/s,2400bit/s
- ストップビット長=1ビット/2ビット
- パリティ=なし
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