コンフィグレーションガイド Vol.3
ブロードキャスト型ネットワークでは,トポロジ上の頂点であるネットワークとネットワークに直接接続しているルータ間の接続情報を管理するために,指定ルータ(Designated Router)とバックアップ指定ルータを選択します。指定ルータの障害時には,ネットワークの接続情報の管理ルータを速やかに移行するために,バックアップ指定ルータが指定ルータになります。
- <この項の構成>
- (1) 指定ルータおよびバックアップ指定ルータの選択
(1) 指定ルータおよびバックアップ指定ルータの選択
各ルータは,Helloパケットによって当該インタフェース上での指定ルータになる優先度(priority)を広告します。
インタフェース上に,指定ルータもバックアップ指定ルータも存在しない場合は最もpriorityの高いルータを指定ルータに選択します。指定ルータは存在するが,バックアップ指定ルータが存在しない場合,指定ルータを除いて最もpriorityの高いルータをバックアップ指定ルータに選択します。両ルータとも存在する場合,新しくよりpriorityの高いルータが現れても,選択は変更しません。
あるルータのどこかのインタフェースのpriorityを0と設定すると,このルータはインタフェースが接続しているエリアについて,指定ルータにもバックアップ指定ルータにも選択されません。
ブロードキャスト型ネットワーク上に複数のルータがあり,このネットワークをトラフィックの転送に使用する場合は,どれかのルータのネットワークに接続しているインタフェースのpriorityを1以上にする必要があります。
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