コンフィグレーションガイド Vol.1

[目次][索引][前へ][次へ]


25.10.2 マルチプルスパニングツリーの設定

<この項の構成>
(1) マルチプルスパニングツリーの設定
(2) リージョン,インスタンスの設定

(1) マルチプルスパニングツリーの設定

[設定のポイント]
スパニングツリーの動作モードをマルチプルスパニングツリーに設定すると,PVST+,シングルスパニングツリーはすべて停止し,マルチプルスパニングツリーの動作を開始します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# spanning-tree mode mst
    マルチプルスパニングツリーを使用するように設定し,CISTが動作を開始します。
     

[注意事項]
no spanning-tree modeコマンドでマルチプルスパニングツリーの動作モード設定を削除すると,デフォルトの動作モードであるpvstになります。その際,ポートVLANで自動的にPVST+が動作を開始します。

(2) リージョン,インスタンスの設定

[設定のポイント]
MSTリージョンは,同じリージョンに所属させたい装置はリージョン名,リビジョン番号,MSTインスタンスのすべてを同じ設定にする必要があります。
MSTインスタンスは,インスタンス番号と所属するVLANを同時に設定します。リージョンを一致させるために,本装置に未設定のVLAN IDもインスタンスに所属させることができます。インスタンスに所属することを指定しないVLANは自動的にCIST(インスタンス0)に所属します。
MSTインスタンスは,CIST(インスタンス0)を含め16個まで設定できます。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# spanning-tree mst configuration
    (config-mst)# name "REGION TOKYO"
    (config-mst)# revision 1
    マルチプルスパニングツリーコンフィグレーションモードに移り,name(リージョン名),revision(リビジョン番号)の設定を行います。
     
  2. (config-mst)# instance 10 vlans 100-150
    (config-mst)# instance 20 vlans 200-250
    (config-mst)# instance 30 vlans 300-350
    インスタンス10,20,30を設定し,各インスタンスに所属するVLANを設定します。インスタンス10にVLAN 100〜150,インスタンス20にVLAN 200〜250,インスタンス30にVLAN 300〜350を設定します。指定していないそのほかのVLANはCIST(インスタンス0)に所属します。
     

[目次][前へ][次へ]


[商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2011, 2020, ALAXALA Networks, Corp.