コンフィグレーションガイド Vol.1

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23.1.2 ポートの種類

<この項の構成>
(1) 解説
(2) ポートのネイティブVLAN

(1) 解説

本装置は,ポートの設定によって使用できるVLANが異なります。使用したいVLANの種類に応じて各ポートの種類を設定する必要があります。ポートの種類を次の表に示します。

表23-2 ポートの種類

ポートの種類 概要 使用するVLAN
アクセスポート ポートVLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,すべてのUntaggedフレームを一つのポートVLANで扱います。
ポートVLAN
MAC VLAN
プロトコルポート プロトコルVLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,フレームのプロトコルによってVLANを決定します。
プロトコルVLAN
ポートVLAN
MACポート MAC VLANとしてUntaggedフレームを扱います。
このポートでは,フレームの送信元MACアドレスによってVLANを決定します。
MAC VLAN
ポートVLAN
トランクポート すべての種類のVLANでTaggedフレームを扱います。
このポートでは,VLAN TagによってVLANを決定します。
すべての種類のVLAN
トンネリングポート VLANトンネリングのポートVLANとして,フレームのUntaggedとTaggedを区別しないで扱います。このポートでは,すべてのフレームを一つのポートVLANで扱います。 ポートVLAN

アクセスポート,プロトコルポート,MACポートはUntaggedフレームを扱うポートです。これらのポートでTaggedフレームを扱うことはできません。Taggedフレームを受信したときは廃棄し,また送信することもありません。

Taggedフレームはトランクポートでだけ扱うことができます。トランクポートのUntaggedフレームはネイティブVLANが扱います。

トンネリングポートは,VLANトンネリングをするポートで,フレームがUntaggedか,Taggedかを区別しないで扱います。

ポートの種類ごとの,使用できるVLANの種類を次の表に示します。プロトコルVLANとMAC VLANは同じポートで使用できません。VLAN Tagを扱うトランクポートはすべてのVLANで同じポートを使用できます。

表23-3 ポート上で使用できるVLAN

ポートの種類 VLANの種類
ポートVLAN プロトコルVLAN MAC VLAN
アクセスポート ×
プロトコルポート ×
MACポート ×
トランクポート
トンネリングポート × ×

(凡例) ○:使用できる ×:使用できない


(2) ポートのネイティブVLAN

アクセスポート,トンネリングポート以外のポート(プロトコルポート,MACポート,トランクポート)では,それぞれの設定と一致しないフレームを受信する場合があります。例えば,プロトコルポートでIPv4プロトコルだけ設定していたときにIPv6のフレームを受信した場合です。アクセスポート,トンネリングポート以外ではこのようなフレームを扱うためにポートVLANを一つ設定することができます。このVLANのことを,各ポートでのネイティブVLANと呼びます。

アクセスポート,トンネリングポート以外の各ポートでは,ポートごとに作成済みのポートVLANをネイティブVLANに設定できます。コンフィグレーションで指定がないポートは,VLAN 1(デフォルトVLAN)がネイティブVLANになります。

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