コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) CFMを動作させない装置について
- (2) 他機能との共存について
- (3) CFM PDUのバースト受信について
- (4) 同一ドメインで同一プライマリVLANを設定しているMAでのMEP設定について
- (5) Linktraceでのルート情報の収集について
- (6) Up MEPおよびMIPでCFMが動作しないタイミング
- (7) ブロック状態のポートでMIPがLoopback,Linktraceに応答しない場合について
- (8) 冗長構成でのCCの動作について
(1) CFMを動作させない装置について
CFMを適用する際,ドメイン内の全装置でCFMを動作させる必要はありませんが,CFMを動作させない装置ではCFM PDUを透過させる必要があります。
本装置を除き,CFMを動作させない装置は,次の表に示すフレームを透過するように設定してください。
表23-13 透過させるフレーム
フレーム種別 宛先MACアドレス マルチキャスト 0180.c200.0030〜0180.c200.003f 本装置は,CFMが動作していない場合はすべてのCFM PDUを透過します。
(2) 他機能との共存について
次に示すポートでは同時に使用できません。
- レイヤ2認証設定ポート
(3) CFM PDUのバースト受信について
CCで常時監視するリモートMEP数が96以上あると,リモートMEPからのCFM PDU送信タイミングが偶然一致した場合に,本装置でCFM PDUをバースト受信することがあります。その場合,本装置でCFM PDUを廃棄することがあり,障害を誤検出するおそれがあります。
本現象が頻発する場合は,各装置でのCFM PDUの送信タイミングが重ならないように調整してください。
(4) 同一ドメインで同一プライマリVLANを設定しているMAでのMEP設定について
同一ドメインで同一プライマリVLANを設定しているMA(同一MAも含む)で,同一ポートに対して2個以上のMEPを設定できません。設定した場合は,該当するMEPでCFMが正常に動作しません。
(5) Linktraceでのルート情報の収集について
Linktraceではリンクトレースメッセージの転送先ポートは,MIP CCMデータベースまたはMACアドレステーブルを参照して決定します。そのため,リンクアップ時(リンクダウン後の再アップ含む)やスパニングツリーなどによる経路変更後は,CCでCCMを送受信するまで転送先ポートが決定できないため,正しいルート情報の収集ができません。
(6) Up MEPおよびMIPでCFMが動作しないタイミング
次のイベント発生後に,一度もリンクアップしていないUp MEPおよびMIPのポートではCFMの各機能が動作しません。一度リンクアップさせることで動作します。
- 装置起動(装置再起動も含む)
- コンフィグレーションファイルのランニングコンフィグレーションへの反映
- 運用コマンドrestart vlanの実行
- 運用コマンドrestart cfmの実行
(7) ブロック状態のポートでMIPがLoopback,Linktraceに応答しない場合について
ブロック状態のポートにMIPを設定し,該当ポートで次に示す運用をした場合,MIPはLoopback,Linktraceに応答しないことがあります。
- スパニングツリー(PVST+,シングル)でループガード機能を運用
- スパニングツリー(MSTP)の運用時に,アクセスVLANまたはネイティブVLANをプライマリVLANとして設定
- LLDPを運用
- OADPを運用
(8) 冗長構成でのCCの動作について
スパニングツリーなどの冗長構成を組んだネットワーク上でCCを運用している場合,通信経路の切り替えが発生したときに,まれに自装置のMEPが送信したCCMを受信してErrorCCMを検出することがあります。本障害は通信経路が安定すると回復します。
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