コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) ブロック状態のポートでの動作
- (2) VLANトンネル構成での設定について
(1) ブロック状態のポートでの動作
CFMの各機能について,ブロック状態のポートでの動作を次の表に示します。
表23-7 Up MEPがブロック状態の場合
機能 動作 CC
- CCMを送受信する。送信するCCMのポート状態にはBlockedを設定する
Loopback
- 運用コマンドl2pingは実行できない
- 自宛のループバックメッセージに応答する
Linktrace
- 運用コマンドl2tracerouteは実行できない
- リンクトレースメッセージに応答する。応答するリンクトレースメッセージのEgress Portの状態にはBlockedを設定する
表23-8 Down MEPがブロック状態の場合
機能 動作 CC
- CCMを送受信しない
Loopback
- 運用コマンドl2pingは実行できない
- 自宛のループバックメッセージに応答しない
Linktrace
- 運用コマンドl2tracerouteは実行できない
- リンクトレースメッセージに応答しない
表23-9 MIPがブロック状態の場合
機能 動作 CC
- CCMを透過しない
Loopback
- 回線側から受信した自宛のループバックメッセージに応答しない
- リレー側から受信した自宛のループバックメッセージに応答する
- ループバックメッセージを透過しない
Linktrace
- 回線側から受信したリンクトレースメッセージに応答しない
- リレー側から受信したリンクトレースメッセージに応答する。応答するリンクトレースメッセージのEgress Portの状態にはBlockedを設定する
- リンクトレースメッセージを透過しない
表23-10 MEP,MIP以外のポートがブロック状態の場合
機能 動作 CC
- CCMを透過しない
Loopback
- ループバックメッセージを透過しない
Linktrace
- リンクトレースメッセージを透過しない
(2) VLANトンネル構成での設定について
VLANトンネリング網でCFMを使用する場合,VLANトンネリング網内とVLANトンネリング網外でドメインを分け,それぞれで管理します。なお,ドメインの設定個所によっては,CFMの機能の使用に一部制限があります。ドメインの設定個所別の機能の使用制限について次の表に示します。
表23-11 ドメインの設定個所別の機能の使用制限
ドメインの設定個所 機能 CC Loopback Linktrace VLANトンネリング網内とVLANトンネリング網外 使用可 使用可
- VLANトンネリング網内では使用可
- VLANトンネリング網外ではVLANトンネルを越えては使用不可
VLANトンネリング網内だけ 使用可 使用可 使用可 VLANトンネリング網外だけ 使用可 使用可 使用可 (a) VLANトンネリング網内とVLANトンネリング網外でCFMを使用する場合
VLANトンネリング網内とVLANトンネリング網外でCFMを使用する例を次の図に示します。
図23-27 VLANトンネリング網内とVLANトンネリング網外でCFMを使用する例
VLANトンネリング網内のドメインレベル1は,VLANトンネリング網内で任意の個所に管理ポイントを設定できます。VLANトンネリング網外のドメインレベル6は,VLANトンネリング網外の装置だけに管理ポイントを設定できます。VLANトンネリング網内にはドメインレベル6の管理ポイントは設定できません。VLANトンネリング網内の管理はドメインレベル1でします。
また,VLANトンネリング網外のドメインレベル6ではVLANトンネルを越えてはLinktraceを使用できません。
(b) VLANトンネリング網内だけでCFMを使用する場合
VLANトンネリング網内だけでCFMを使用する例を次の図に示します。
図23-28 VLANトンネリング網内だけでCFMを使用する例
VLANトンネリング網内のドメインレベル1は,VLANトンネリング網内で任意の個所に管理ポイントを設定できます。該当ドメインではCFMの各機能が使用できます。
(c) VLANトンネリング網外だけでCFMを使用する場合
VLANトンネリング網外だけでCFMを使用する例を次の図に示します。
図23-29 VLANトンネリング網外だけでCFMを使用する例
VLANトンネリング網外のドメインレベル6は,VLANトンネリング網外の装置だけに管理ポイントを設定できます。VLANトンネリング網内にはドメインレベル6の管理ポイントは設定できません。該当ドメインではCFMの各機能が使用できます。
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