コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 他機能との共存
- (2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について
- (3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について
- (4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について
(1) 他機能との共存
アップリンク・リダンダントと,他機能との共存についての制限事項を次の表に示します。
表17-3 他機能との共存
制限のある機能 制限の内容 備考 VLANトンネリング 一部制限あり アップリンクポートで使用できません。 Tag変換 一部制限あり MACアドレス学習 一部制限あり スタティックエントリの設定は,アップリンクポートで使用できません。 スパニングツリー 共存不可 − GSRP 共存不可 − Ring Protocol 一部制限あり リングポートで使用できません。 レイヤ2認証 一部制限あり アップリンクポートで使用できません。 (凡例)−:なし
(2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について
上位スイッチで,アップリンク・リダンダントのフラッシュ制御フレーム受信機能をサポートしていることを確認してください。
上位スイッチが未サポートの場合,フラッシュ制御フレームを本装置から送信しても,MACアドレステーブルがクリアされないため,通信の復旧までに時間が掛かることがあります。
(3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について
トランクポートでフラッシュ制御フレームを送信する場合は,必ず送信先のVLANを指定してください。VLANの指定がない場合はネイティブVLANが存在するときだけUntaggedフレームのフラッシュ制御フレームを送信します。このとき,ネイティブVLANの設定がなければ,フラッシュ制御フレームは送信されません。
(4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について
本装置にアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンドが設定されていない状態で,一つ目のアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンド(次に示すどれかのコマンド)を設定した場合に,すべてのVLANが一時的にダウンします。そのため,アップリンク・リダンダントを用いたネットワークを構築するときには,あらかじめ次に示すコンフィグレーションコマンドを設定しておくことを推奨します。
- switchport backup flush-request
- switchport backup interface
- switchport backup mac-address-table update exclude-vlan
- switchport backup mac-address-table update transmit
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