コンフィグレーションガイド Vol.2
ユーザ優先度マッピングは,受信フレームのVLAN Tag内にあるユーザ優先度に基づいて優先度を決定する機能です。本装置では,常にユーザ優先度マッピングが動作し,MACアドレス学習済みのユニキャストフレームに対して優先度を決定します。なお,MACアドレス未学習のユニキャストフレーム,ブロードキャストフレーム,およびマルチキャストフレームには,ユーザ優先度マッピングをしないため,優先度決定で決定したCoS値を使用します。
優先度の値には,装置内の優先度を表すCoS値を用います。受信フレームのユーザ優先度の値からCoS値にマッピングし,CoS値によって送信キューを決定します。CoS値と送信キューの対応については,「3.10.3 CoSマッピング機能」を参照してください。
ユーザ優先度は,Tag Controlフィールド(VLAN Tagヘッダ情報)の上位3ビットを示します。なお,VLAN Tagがないフレームは,常にCoS値3を使用します。
フロー制御による優先度決定が動作する場合,ユーザ優先度マッピングよりも優先して動作します。
表2-2 ユーザ優先度とCoS値のマッピング
フレームの種類 マッピングされるCoS値 VLAN Tagの有無 ユーザ優先度値 VLAN Tagなし − 3 VLAN Tagあり※ 0 0 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 (凡例)−:該当なし
注※ 次の場合,受信時のユーザ優先度値に関係なく,常にCoS値3でマッピングされます。
- VLANトンネリングを設定したポートで受信したフレーム
All Rights Reserved, Copyright(C), 2011, 2018, ALAXALA Networks, Corp.