show ipv6 rpf
IPv6 PIM-SMのIPv6 RPF情報を表示します(RPFはリバースパスフォワーディングの略)。
IPv6 RPF情報はマルチキャスト通信での送信元(送信者)に対するリンクローカルNextHopを表示します。
[入力形式]
show ipv6 rpf <ipv6 address>
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <ipv6 address>
-
マルチキャストデータの送信元のIPv6アドレス
[実行例]
RPF情報を表示します。
3ffe:ffff:ffff:1234:200:87ff:fe10:5929はターゲット(調査する送信元)のIPv6アドレスです。
-
ターゲットが本装置に接続されていない場合
図14‒17 RPF情報の表示(1) > show ipv6 rpf 3ffe:ffff:ffff:1234:200:87ff:fe10:5929 Date 20XX/04/10 18:15:00 UTC RPF information for ? (3ffe:ffff:ffff:1234:200:87ff:fe10:5929): If VLAN0003 NextHop fe80::200:87ff:fe91:1292 >
-
ターゲットが本装置に接続されている場合
図14‒18 RPF情報の表示(2) > show ipv6 rpf 3ffe:ffff:ffff:1234:200:87ff:fe10:5929 Date 20XX/04/10 18:15:15 UTC RPF information for ? (3ffe:ffff:ffff:1234:200:87ff:fe10:5929): Incoming interface VLAN0003 Direct, Proto 103 >
[表示説明]
表示項目 |
意味 |
表示詳細情報 |
---|---|---|
If |
インタフェース名 |
− |
Incoming interface |
上流インタフェース名 |
first-hop-routerだけ表示 |
NextHop |
NextHopアドレス(ネクストホップアドレス) |
− |
Proto |
プロトコル情報 |
ローカル情報 |
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
項番 |
メッセージ |
内容 |
---|---|---|
1 |
connection failed to mr6 |
IPv6マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。IPv6マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。 |
2 |
invalid source address <ipv6 address> |
指定<ipv6 address>が不正です。 アドレスを再確認し,コマンドを再実行してください。 <ipv6 address>:指定IPv6アドレス |
3 |
program error occurred: <error message> |
プログラムエラーが発生しました。 コマンドを再実行してください。 <error message>:エラー部位 |
4 |
RPF information for ? (<ipv6 address>) failed, no route exists |
指定した<ipv6 address>へのルートが存在しません。入力した<ipv6 address>へのルートを再確認して,コマンドを再実行してください。 <ipv6 address>:指定IPv6アドレス |
5 |
This command cannot be executed now |
運用端末でマルチキャストコマンドを実行中のため,本コマンドを実行できません。 運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。 |
6 |
unspecified source address |
パラメータにアドレスが指定されていません。 アドレスを指定してコマンドを再実行してください。 |
[注意事項]
-
(S,G)のルート情報がない場合はランデブーポイント経由の通信をしていても,NextHopは表示されません。show ipv6 mrouteコマンドによってupstreamルータを確認してください。
-
(S,G)のルート情報がありかつエントリフラグにRPT-bitが表示されている場合は,ランデブーポイント経路のNextHopではなく,送信者に対するNextHopが表示されます。