運用コマンドレファレンス Vol.2


show ipv6 mld group

MLDグループ情報を表示します。

[入力形式]

show ipv6 mld group [<ipv6 address>[/<prefix length>]]
              [interface vlan <vlan id>] [brief]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<ipv6 address>[/<prefix length>]

グループアドレスにヒットするアドレスを表示します。

<ipv6 address>[/<prefix length>]を指定した場合は,指定したプレフィックスにマッチしたグループに該当するエントリをすべて表示します。

<prefix length>を省略した場合のデフォルト値は128です。

本パラメータとinterfaceパラメータを同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリをすべて表示します。

interface vlan <vlan id>

指定したインタフェースのインタフェース情報を表示します。

interface vlan <vlan id>を指定した場合,指定したインタフェースに該当するグループ情報をすべて表示します。

本パラメータと<ipv6 address>[/<prefix length>]パラメータを同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリをすべて表示します。

brief

MLDグループ情報を簡易形式で表示します。

本パラメータ省略時の動作

MLDグループ情報を標準形式で表示します。

各パラメータ省略時の動作

本コマンドでは,パラメータ指定をしてその条件に該当する情報だけを表示できます。

パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。

複数のパラメータを指定した場合,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのMLDグループ情報を標準形式で表示します。

[実行例]

MLDグループ情報を表示します。

図14‒16 MLDグループ情報の表示
> show ipv6 mld group
Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC
Total: 3 groups
Group Address/Source Address   Interface      Version Mode    Last Reporter
                                           Uptime  Expires MLDv1Time MLDv2Time
ff15::1                        VLAN0011          2    INCLUDE fe80::1
                                           00:10    02:10    00:10     00:30
  2001:db8::1                   -                -     -      fe80::1
                                           00:10    02:10      -       00:10
ff15::2                        VLAN0011          2    EXCLUDE fe80::1
                                           00:10    02:20    00:10     00:10
  2001:db8::2                   -                -     -      fe80::1
                                           00:10    02:20      -       00:10
  2001:db8::3                   -                -     -      fe80::3
                                           00:10    02:20      -       00:15
ff3e::1                        VLAN0012          1     -      fe80::2
                                           00:15    04:10    00:35     00:10
  2001:db8::4                   -                -     -      fe80::2
                                           00:10    02:20      -       00:10
>
 
> show ipv6 mld group brief
Date 20XX/04/20 12:10:10 UTC
Total: 3 groups
Group Address                     Interface    Version Mode   Source Count
ff15::1                           VLAN0011        2    INCLUDE           1
ff15::2                           VLAN0011        2    EXCLUDE           2
ff3e::1                           VLAN0012        1       -              1
>

[表示説明]

表14‒19 show ipv6 mld group表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

Total

全グループ数

Group Address

グループアドレス

Last Reporter

グループ最終加入IPv6アドレス

静的グループ参加の場合は"static"と表示します。

Reporterが不定の場合は"unknown"と表示します。

Interface

インタフェース名

Version

MLDバージョン情報

1:MLD version 1

2:MLD version 2

Mode

グループモード

INCLUDE:INCLUDEモード

EXCLUDE:EXCLUDEモード

インタフェースのMLDバージョン情報が1の場合は,"-"と表示します。

Uptime

グループ情報生成経過時間

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

Expires

グループ情報エイジング(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・

以下の場合は,"--:--"と表示します。

・静的グループ参加の場合

・グループタイマが動作していない場合

MLDv1Time

MLDv1互換情報エイジング(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・

ソース情報を表示する場合は"-"で表示します。

MLDv1互換情報エイジングタイマが動作していない場合は"--:--"と表示します。

MLDv2Time

MLDv2情報存在エイジング(残時間)

xx:yy xx(分)yy(秒)

60分以上は"1hour","2hours"・・・

ただし,24時間以上は"1day","2days"・・・と表示します。

MLDv2情報存在エイジングタイマが動作していない場合は"--:--"と表示します。

Source Address

ソースアドレス

MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携させる設定,またはMLDv2(INCLUDEモード)によりマルチキャストグループに付加されたソースアドレスを表示します。

Source Count

ソースアドレス数

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表14‒20 show ipv6 mld groupコマンド応答メッセージ

項番

メッセージ内容

意味

1

connection failed to mr6

IPv6マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。

IPv6マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。

2

illegal address <ipv6 address>

指定IPv6アドレスが不正です。

アドレスを再確認し,コマンドを再投入してください。

<ipv6 address>:指定IPv6アドレス

3

no such interface "<interface name>"

指定インタフェースでMLDが動作していません。インタフェース名を確認してください。

<interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名

4

program error occurred: <error message>

プログラムエラーが発生しました。

コマンドを再実行してください。

<error message>:エラー部位

5

This command cannot be executed now

運用端末でマルチキャストコマンドを実行中のため,本コマンドを実行できません。

運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。

6

Unknown command "<command>"

指定コマンドが不正です。

<command>:指定コマンド名

[注意事項]

なし