運用コマンドレファレンス Vol.2


show ipv6 entry

特定の経路情報の詳細情報を表示します。

[入力形式]

show ipv6 entry <Prefix>[/<Prefixlen>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<Prefix>[/<Prefixlen>]

<Prefix>/<Prefixlen>で宛先ネットワークを指定した場合,指定した宛先ネットワークに一致する経路情報を詳細表示します。<Prefix>には宛先アドレスをコロン記法で指定してください。

<Prefixlen>

プレフィックス長を0〜128の範囲で指定してください。

本パラメータ省略時の動作

  指定した<Prefix>に最長一致(longest-match)した経路情報を詳細表示します。

[実行例]

宛先アドレス3ffe:501:811:ff02::,プレフィックス長:64ビットの宛先ネットワークを持つ経路情報を表示します。

図13‒14 特定経路情報の詳細表示
>show ipv6 entry 3ffe:501:811:ff02::/64
Date 20XX/12/20 12:00:00 UTC
Route codes: *  = active,   + = changed to active recently
            ' ' = inactive, - = changed to inactive recently
 
Route 3ffe:501:811:ff02::/64
Entries 1 Announced 1 Depth 0 <>
 
* NextHop 3ffe:501:811:ff02::1, Interface   : VLAN0012
     Protocol <Static>
     Source Gateway ----
     Metric/2    : 0/0
     Distance/2/3: 0/0/0
     Tag : 0, Age :  2h 10m
     AS Path : IGP (Id 1)
     Communities: -
     Localpref: -
     RT State: <Int Active Retain>
>

注 経路がマルチパス化されている場合,2番目以降のパスはNextHop,Interfaceだけ表示します。

[表示説明]

表13‒6 特定経路の詳細表示の表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

Route

宛先ネットワーク

宛先アドレス/プレフィックス長

Entries

当該経路の登録エントリ数

Announced

経路広告の有無

0:広告していない,かつフォワーディングテーブルに登録していない経路

1:広告した,またはフォワーディングテーブルに登録した経路

Depth

集約経路の階層数

<...>

経路の状態

show ipv6 routeの<...>の項参照

Route codes

経路情報の状態

*:アクティブ経路

+:最近アクティブに変更された経路

−:最近非アクティブに変更された経路

’ ’:非アクティブ経路

Next Hop

ネクストホップアドレス

Reject経路では"- - - - "で表示されます。

Interface

送出するインタフェースの名称

Source Gateway

ゲートウェイアドレス

Protocol

経路の学習元プロトコル

show ipv6 routeのprotocolの項参照

Distance/2/3

経路のディスタンス

xxx/yyy/zzz:

  • xxx:第1ディスタンス値

  • yyy:第2ディスタンス値

  • zzz:第3ディスタンス値

Metric/2

経路のメトリック

show ipv6 routeのMetricの項参照

Tag

経路のタグ

Age

経路のエージング時間

show ipv6 routeのAgeの項参照

AS Path

経路のASパス

show ipv6 routeのASPathの項参照

Communities

経路のCommunity属性

show ipv6 routeのCommunitiesの項参照

Localpref

経路のLocal_Pref属性

show ipv6 routeのLocalprefの項参照

RT State

経路の状態

上記<...>参照

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表13‒7 show ipv6 entryコマンド応答メッセージ一覧

項番

メッセージ

内容

1

connection failed to rtm

ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。

2

IPv6 routing is not configured.

ルーティングプロトコルが設定されていません。

コンフィグレーションを確認してください。

3

linklocal address is not displayed

リンクローカルアドレスは指定できません。

4

No response from rtm.

ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。

5

no route <IPv6 Address>

指定経路が存在しません。

<IPv6 Address>:IPv6アドレス

6

program error occurred: <Error Message>

プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。

<Error Message>:エラー部位

[注意事項]

なし