運用コマンドレファレンス Vol.1


no test interfaces

イーサネットの回線テストをストップし,テスト結果を表示します。

なお,回線テストの詳細は,「トラブルシューティングガイド」を参照してください。

[入力形式]

no test interfaces gigabitethernet <nif no.>/<port no.>
no test interfaces tengigabitethernet <nif no.>/<port no.>

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

gigabitethernet

最大回線速度が1Gbit/sのイーサネットインタフェースを指定します。

tengigabitethernet

最大回線速度が10Gbit/sのイーサネットインタフェースを指定します。

<nif no.>/<port no.>

NIF番号,ポート番号を指定します。指定できる値の範囲は「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[実行例1]

ポート番号2に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100オクテットのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。回線テスト実行結果画面を次の図に示します。

図16‒17 回線テスト(10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-T)実行結果画面
>test interfaces gigabitethernet 0/2 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces gigabitethernet 0/2
Date 20XX/10/23 12:00:00 UTC
Interface type             :100BASE-TX
Test count                 :60
Send-OK                    :60              Send-NG                :0
Receive-OK                 :60              Receive-NG             :0
Data compare error         :0
Out buffer hunt error      :0               Out line error         :0
In CRC error               :0               In alignment           :0
In monitor time out        :0               In line error          :0
H/W error                  :none
>

[実行例1の表示説明]

表16‒30 回線テスト(10BASE-T,100BASE-TX,1000BASE-T)実行結果の表示内容

表示項目

意味

推定原因

対策

Interface type

回線種別

  • 10BASE-T

  • 100BASE-TX

  • 1000BASE-T

  • ----※1

Test count

テスト回数

Send-OK

正常送信回数

Send-NG

異常送信回数

回線障害によるフレーム廃棄回数の和

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

Receive-OK

正常受信回数

Receive-NG

異常受信回数

データ照合エラーと受信監視タイマタイムアウトの和

Data compare error以降の各項目参照。

Data compare error

データ照合エラー(データ受信時の送信データとのコンペアチェックで一致しなかったフレーム数)

回線障害

装置を交換します。

Out buffer hunt error

送信バッファ獲得失敗

ほかのポートで輻輳が発生

ほかのポート上の輻輳を解消してから再実行します。

Out line error

送信回線障害発生回数

回線障害

装置を交換します。

In CRC error

正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In alignment

正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In monitor time out

受信監視タイマタイムアウト

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。※3

In line error

受信回線障害発生回数

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

H/W error

H/W障害発生の有無

none:なし

occurred:あり

回線障害

装置を交換します。

注※1 回線種別が不明です。以下の場合に本表示となります。

  • 回線テスト実行直後にテストを中止した場合

  • 回線障害が発生した場合

注※2 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。フレームフォーマットは「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「15.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。

注※3 ループコネクタが正しくささっている場合,およびモジュール内部ループバックテストの場合は,回線テスト用パケットが装置内で滞留している可能性があります。回線テストを実行する装置のパケット中継負荷が下がっていることを確認してから再実行してください。複数回回線テストを実行してもカウントアップする場合は,装置を交換してください。

[実行例2]

ポート番号2に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100オクテットのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。回線テスト実行結果画面を次の図に示します。

図16‒18 回線テスト(100BASE-FX,1000BASE-X)実行結果画面
>test interfaces gigabitethernet 0/2 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces gigabitethernet 0/2
Date 20XX/10/23 12:00:00 UTC
Interface type             :1000BASE-LX
Test count                 :60
Send-OK                    :60              Send-NG                :0
Receive-OK                 :60              Receive-NG             :0
Data compare error         :0
Out buffer hunt error      :0               Out line error         :0
In CRC error               :0               In alignment           :0
In monitor time out        :0               In line error          :0
H/W error                  :none
>

[実行例2の表示説明]

表16‒31 回線テスト(100BASE-FX,1000BASE-X)実行結果の表示内容

表示項目

意味

推定原因

対策

Interface type

回線種別

  • 100BASE-FX

  • 1000BASE-LX

  • 1000BASE-SX

  • 1000BASE-SX2

  • 1000BASE-LH

  • 1000BASE-BX10-D

  • 1000BASE-BX10-U

  • 1000BASE-BX40-D

  • 1000BASE-BX40-U

  • 1000BASE-LHB

  • ----※1

Test count

テスト回数

Send-OK

正常送信回数

Send-NG

異常送信回数

回線障害によるフレーム廃棄回数の和

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

Receive-OK

正常受信回数

Receive-NG

異常受信回数

データ照合エラーと受信監視タイマタイムアウトの和

Data compare error以降の各項目参照。

Data compare error

データ照合エラー(データ受信時の送信データとのコンペアチェックで一致しなかったフレーム数)

回線障害

装置を交換します。

Out buffer hunt error

送信バッファ獲得失敗

ほかのポートで輻輳が発生

ほかのポート上の輻輳を解消してから再実行します。

Out line error

送信回線障害発生回数

回線障害

装置を交換します。

In CRC error

正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In alignment

正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In monitor time out

受信監視タイマタイムアウト

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

In line error

受信回線障害発生回数

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

H/W error

H/W障害発生の有無

none:なし

occurred:あり

回線障害

装置を交換します。

注※1 回線種別が不明です。以下の場合に本表示となります。

  • トランシーバの状態がconnect以外の場合

  • 回線テスト実行直後にテストを中止した場合

  • 回線障害が発生した場合

注※2 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。フレームフォーマットは「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「15.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。

[実行例3]

ポート番号25に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100オクテットのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。回線テスト実行結果画面を次の図に示します。

図16‒19 回線テスト(10GBASE-R)実行結果画面
>test interfaces tengigabitethernet 0/25 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces tengigabitethernet 0/25
Date 20XX/10/23 12:00:00 UTC
Interface type             :10GBASE-LR
Test count                 :60
Send-OK                    :60              Send-NG                :0
Receive-OK                 :60              Receive-NG             :0
Data compare error         :0
Out buffer hunt error      :0               Out line error         :0
In CRC error               :0               In alignment           :0
In monitor time out        :0               In line error          :0
H/W error                  :none
>

[実行例3の表示説明]

表16‒32 回線テスト(10GBASE-R)実行結果の表示内容

表示項目

意味

推定原因

対策

Interface type

回線種別

  • 10GBASE-SR

  • 10GBASE-LR

  • 10GBASE-ER

  • 10GBASE-ZR

  • ----※1

Test count

テスト回数

Send-OK

正常送信回数

Send-NG

異常送信回数

回線障害によるフレーム廃棄回数の和

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

Receive-OK

正常受信回数

Receive-NG

異常受信回数

データ照合エラーと受信監視タイマタイムアウトの和

Data compare error以降の各項目参照。

Data compare error

データ照合エラー(データ受信時の送信データとのコンペアチェックで一致しなかったフレーム数)

回線障害

装置を交換します。

Out buffer hunt error

送信バッファ獲得失敗

ほかのポートで輻輳が発生

ほかのポート上の輻輳を解消してから再実行します。

Out line error

送信回線障害発生回数

回線障害

装置を交換します。

In CRC error

正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In alignment

正しいフレーム長ではなく,かつFCS チェックで検出された回数※2

回線障害

装置を交換します。

In monitor time out

受信監視タイマタイムアウト

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

In line error

受信回線障害発生回数

回線障害

ループコネクタループバックテストの場合,ポートにループバックコネクタが正しくささっているか確認します。

H/W error

H/W障害発生の有無

none:なし

occurred:あり

回線障害

装置を交換します。

注※1 回線種別が不明です。以下の場合に本表示となります。

  • トランシーバの状態がconnect以外の場合

  • 回線テスト実行直後にテストを中止した場合

  • 回線障害が発生した場合

注※2 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。フレームフォーマットは「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「15.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表16‒33 no test interfacesコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

<nif no.>/<port no.> is not gigabitethernet.

指定されたポートはgigabitethernetインタフェースではありません。指定パラメータを確認してください。

<nif no.>:NIF番号

<port no.>:ポート番号

<nif no.>/<port no.> is not tengigabitethernet.

指定されたポートはtengigabitethernetインタフェースではありません。指定パラメータを確認してください。

<nif no.>:NIF番号

<port no.>:ポート番号

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Illegal Port -- <port no.>.

ポート番号が範囲外です。指定パラメータを確認してください。

<port no.>:ポート番号

No operational port--<port no.>.

指定ポートはコマンド実行可能な状態ではありません。指定パラメータを確認してください。

<port no.>:ポート番号

Test not executing.

回線テストは実行されていません。指定パラメータを確認してください。

[注意事項]