MIBレファレンス


2.12.4 Alarmグループ

〈この項の構成〉

(1) 識別子

rmon OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 16}
 
alarm OBJECT IDENTIFIER ::= {rmon 3}
オブジェクトID値 1.3.6.1.2.1.16.3
 
alarmTable OBJECT IDENTIFIER ::= {alarm 1}
オブジェクトID値 1.3.6.1.2.1.16.3.1

(2) 実装仕様

Alarmグループの実装仕様を次の表に示します。

表2‒35  Alarmグループの実装仕様

項番

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

alarmTable

{alarm 1}

NA

[規格] アラームテーブル。

[実装] 規格に同じ。

2

alarmEntry

{alarmTable 1}

NA

[規格] アラームテーブルのリスト。

INDEX { alarmIndex }

[実装] 規格に同じ。ただし,最大128エントリまで。

3

alarmIndex

{alarmEntry 1}

R/O

[規格] alarmTable中の行エントリを一意に識別する識別子。値の範囲は1〜65535。

[実装] 規格に同じ。

4

alarmInterval

{alarmEntry 2}※1

R/W

[規格] 閾値と比較する間隔(単位:秒)。設定できる範囲は1〜(232-1)

[実装] 規格に同じ。※2

5

alarmVariable

{alarmEntry 3}※1

R/W

[規格] サンプリングするMIBのオブジェクト識別子。

[実装] 規格に同じ。

6

alarmSampleType

{alarmEntry 4}※1

R/W

[規格] 値を閾値と比較する方法を指定します。

  • absoluteValue(1)

  • deltaValue(2)

[実装] 規格に同じ。

7

alarmValue

{alarmEntry 5}

R/O

[規格] 前回のサンプリング時の統計値。

[実装] 規格に同じ。

8

alarmStartupAlarm

{alarmEntry 6}※1

R/W

[規格] 最初にアラームを生成するタイミング。

  • risingAlarm(1)

  • fallingAlarm(2)

  • rising Or fallingAlarm(3)

[実装] 規格に同じ。

9

alarmRisingThreshold

{alarmEntry 7}※1

R/W

[規格] サンプリングした統計に対する上方閾値。

[実装] 規格に同じ。※2

10

alarmFallingThreshold

{alarmEntry 8}※1

R/W

[規格] サンプリングした統計に対する下方閾値。

[実装] 規格に同じ。※2

11

alarmRisingEventIndex

{alarmEntry 9}※1

R/W

[規格] 上方閾値を超えた場合に使用するイベントグループのインデックス番号。設定できる範囲は0〜65535。

[実装] 規格に同じ。

12

alarmFallingEventIndex

{alarmEntry 10}※1

R/W

[規格] 下方閾値を超えた場合に使用するイベントグループのインデックス番号。設定できる範囲は0〜65535。

[実装] 規格に同じ。

13

alarmOwner

{alarmEntry 11}※1

R/W

[規格] エントリを構成する実態およびリソースを割り当てたオーナー。

[実装] 24文字以内の文字列を読み書きできます。

14

alarmStatus

{alarmEntry 12}

R/W

[規格] エントリの状態を示します。

[実装] このエントリに追加するときは,まず,createRequest(2)をSetします。エントリ内のMIBにSetを行い,最後にvalid(1)をSetします。

削除するときは,invalid(4)をSetします。createRequest(2)をSetした後で,Getすると,underCreation(3)を応答し,valid(1)をSetした後でGetすると,valid(1)を応答します。※3

すでにエントリがある場合は,いったんinvalid(4)をSetしてエントリを削除してから追加してください。

  • valid(1):alarmVariableに設定されたオブジェクトの情報をalarmIntervalの間にサンプリングできます。

  • invalid(4):alarmVariableに設定されたオブジェクトが存在しません。または,alarmIntervalの間にサンプリングできませんでした。

注※1 コンフィグレーションコマンドrmon alarmでも設定できます。

注※2 コンフィグレーションで"2147483648"を設定した場合は"-2147483648"が表示され,以降,1ずつカウントアップされます。"4294967295"を設定した場合は"-1"が表示されます。

注※3 コンフィグレーションで設定したアラームグループを,SNMPマネージャからSetで無効にし,再び有効にする場合は,コンフィグレーションで設定したalarm設定を削除してから再設定してください。