コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ip ospf authentication【OS-L3A】

OSPFパケットの認証方式として,平文パスワード認証またはMD5認証を選択します。該当インタフェースで認証を行う場合,エリア単位での認証方式の設定か,本コマンドによる設定かの,どちらかが必要です。なお,エリア単位での認証方式は,config-routerモードのarea authenticationコマンドで設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

ip ospf authentication [{message-digest | null}]

情報の削除

no ip ospf authentication

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

{message-digest | null}

認証方式を指定します。ヌル認証を指定した場合,チェックサム検証を行うだけで,認証は行いません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    本コマンドで,平文パスワード認証を選択したことになります。

  2. 値の設定範囲

    message-digest(MD5認証)またはnull(ヌル認証)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

エリアに設定した認証方式に従います。設定がない場合,ヌル認証になります。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドを設定した場合,エリア単位での認証方式(config-routerモードのarea authenticationコマンド)は,該当インタフェースには適用されません。

[関連コマンド]

area authentication

ip ospf authentication-key

ip ospf message-digest-key