コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


swrt_table_resource

装置のルーティングテーブルエントリ数の配分パターンを設定します。適用形態に応じた配分パターンに変更することで,リソースを必要なテーブルに集中させて使用できるようになります。

この設定の変更を有効にするには,装置の再起動が必要となります。したがって,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。

[入力形式]

情報の設定・変更

swrt_table_resource { l3switch-1 | l3switch-2 | l3switch-3 }

情報の削除

no swrt_table_resource

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{ l3switch-1 | l3switch-2 | l3switch-3 }
l3switch-1

IPv4モードです。IPv4のルーティングにリソースを割り当てる配分パターンです。

l3switch-2

IPv4/IPv6モードです。IPv4およびIPv6両方のルーティングにリソースを割り当てる配分パターンです。

l3switch-3

IPv6ユニキャスト優先モードです。IPv6ユニキャストルーティングに多くリソースを割り当てる配分パターンです。

配分パターンごとのテーブルエントリ数を次の表に示します。

表8‒1 配分パターンごとのテーブルエントリ数

項目

配分パターンごとのテーブルエントリ数

l3switch-1

l3switch-2

l3switch-3

IPv4

ユニキャスト経路

12288

8192

1024

マルチキャスト経路

1024

256

16

ARP

5120

1024

128

IPv6

ユニキャスト経路

2048

5632

マルチキャスト経路

128

16

NDP

1024

1024

(凡例)−:該当なし

注※ ARPとマルチキャスト経路の併用時は,ARPとマルチキャスト経路を合わせて5120までとなります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    l3switch-1

  2. 値の設定範囲

    l3switch-1,l3switch-2またはl3switch-3

[コマンド省略時の動作]

パターン「l3switch-1」で動作します。

[通信への影響]

本装置を再起動してから起動が完了するまでの間,本装置を経由する通信が停止します。

[設定値の反映契機]

本パラメータを設定した場合は,コンフィグレーションを保存したあとで,必ず本装置を再起動してください。再起動しない場合は設定値が運用に反映されません。

[注意事項]

  1. 本パラメータを利用する場合,設定するパターンによっては,エントリ数が0となるプロトコル(機能)があります(例えば,l3switch-1のIPv6)。この場合,そのプロトコル(機能)に関するコンフィグレーションが設定されていても,通信はできません。

[関連コマンド]

なし