30.2.4 MLD情報の確認
本装置のIPv6マルチキャストルーティング情報でMLD機能を設定した場合の確認内容には次のものがあります。
- 〈この項の構成〉
(1) インタフェース情報
show ipv6 mld interfaceを実行して,次のことを確認してください。
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Interface欄に表示されているインタフェースを確認してください。表示されているインタフェースでMLDが動作しています。期待したインタフェースが表示されない場合はmldのコンフィグレーションを確認してください。また,そのインタフェースに障害が発生していないか確認してください。
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該当インタフェースのGroup Count(加入グループ数)を確認してください。0の場合は加入グループが存在しないかグループ加入ホストがMLD-Reportを広告していない可能性があります。ホストを調査してください。
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Version欄に表示されているバージョンが当該インタフェースで使用しているホストと接続可能であるか確認してください。
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Notice欄にコードが表示される場合はMLDパケットが廃棄されています。コードから廃棄理由を調査してください。
図30‒10 show ipv6 mld interfaceコマンドの実行結果 > show ipv6 mld interface Date 20XX/04/10 15:10:00 UTC Total: 10 Interfaces Interface Version Flags Querier Expires Group Count Notice VLAN0001 1 S fe80::10:87ff:2959 02:30 4 L VLAN0003 2 fe80::10:87ff:2959 01:30 2 VLAN0004 (2) fe80::10:87ff:2959 - 5 QR VLAN0005 1 fe80::1234 01:00 3 Q VLAN0006 1 fe80::2592 02:30 6 (以下省略)
(2) グループ情報
show ipv6 mld groupを実行し,Group Address内のグループを確認してください。存在しない場合,次のことを確認してください。
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そのグループメンバー(ホスト)がMLD-Reportを広告していない可能性があります。ホストを調査してください。
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本装置のMLDインタフェースのバージョンとホストのMLDバージョンを確認して,ホストと接続可能であることを確認してください。
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ホストがMLDv2 Queryを無視する場合,MLDv2を使用することはできません。当該インタフェースのMLDバージョンを1に設定してください。
図30‒11 show ipv6 mld groupコマンドの実行結果 > show ipv6 mld group brief Date 20XX/08/01 15:20:00 UTC Total: 20 groups Group Address Interface Version Mode Source Count ff15::100::50 VLAN0001 1 EXCLUDE 9 ff15::100::60 VLAN0003 2 INCLUDE 2 ff15::200::1 VLAN0003 1 EXCLUDE 0 ff15::200::2 VLAN0004 2 EXCLUDE 1 (以下省略)