コンフィグレーションガイド Vol.3


30.1.8 IPv6 PIM-SSMの設定

〈この項の構成〉

(1) IPv6 PIM-SSMアドレスの設定

[設定のポイント]

本装置でIPv6 PIM-SSMを使用するにはグローバルコンフィグレーションモードで次の設定をします。本設定によってIPv6 PIM-SMが設定されたインタフェースでは,指定したSSMアドレス範囲でIPv6 PIM-SSMが動作します。本装置で使用できるSSMアドレス設定は一つだけです。例として,PIM-SSMが動作するSSMアドレス範囲をff35::/16とした設定を示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ipv6 access-list GROUP2

    (config-ipv6-acl)# permit ipv6 any ff35::/16

    (config-ipv6-acl)# exit

    SSMアドレス範囲のアクセスリストを作成します。

  2. (config)# ipv6 pim ssm range GROUP2

    IPv6 PIM-SSMを使用できるようにします(SSMアドレス範囲は手順1で作成したアクセスリストを指定します)。

(2) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でIPv6 PIM-SSMを連携動作させる設定

[設定のポイント]

MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)ではソースアドレスが特定できないためPIM-SSMへの連携ができません。本装置では,PIM-SSMが動作するグループアドレスとソースアドレスの設定をすることでPIM-SSMへの連携を行います。例として,グループアドレスをff35::1とし,二つのサーバを使用する場合,サーバ1のソースアドレスを2001:db8::aa:1,サーバ2のソースアドレスを2001:db8::bb:1としたPIM-SSM構成例を次の図に示します。

図30‒1 PIM-SSM構成例

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ipv6 access-list GROUP3

    (config-ipv6-acl)# permit ipv6 any host ff35::1

    (config-ipv6-acl)# exit

    グループアドレスを指定したアクセスリストを作成します。

  2. (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::aa:1

    (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::bb:1

    PIM-SSMが動作するグループアドレス,およびサーバ1とサーバ2のソースアドレスを設定します(グループアドレスは手順1.で作成したアクセスリストを指定します)。

  3. (config)# ipv6 mld ssm-map enable

    IPv6 PIM-SSMを使用できるようにします。