25.1.6 経路選択の基準
OSPFv3では,LSAの生成や学習によってLSAが更新されるたびに,SPF計算を実行します。SPF計算では,SPFアルゴリズムに基づいて経路選択を行います。SPFアルゴリズムによって,宛先への到達性がなくなった場合,経路を削除します。
エリアボーダルータでは,所属しているすべてのエリアについて,それぞれ個別にSPFアルゴリズムに基づいて経路選択を行います。
OSPFv3での経路選択の判断基準を,優先順位が高い順に次に示します。なお,この優先順位は変更できません。
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経路情報の種類
OSPFv3のAS内経路(エリア内経路,またはエリア間経路)を,AS外経路より優先します。
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学習元ドメイン
複数ドメインに経路が存在する場合,ディスタンス値が最小である経路を選択します。ディスタンス値が等しい場合,OSPFv3ドメイン番号が最小の経路を選択します。
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経路の宛先タイプ
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AS内経路
エリア内経路を,エリア間経路より優先します。
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AS外経路
エリア内のAS境界ルータが広告している経路を,別エリアのAS境界ルータが広告している経路より優先します。
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AS外経路タイプ
メトリックタイプがType1のAS外経路を,Type2のAS外経路より優先します。
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AS外経路で経由するエリア
エリアボーダであるルータでは,宛先のAS境界ルータが複数のエリアに接続している場合,AS境界ルータまでのコスト値が最も小さいエリアを選択します。コスト値が等しい場合,エリアIDの最も大きいエリアを選択します。
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コスト
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AS内経路
宛先までのコスト値が最も小さい経路を優先します。
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Type1のAS外経路
AS外経路情報のメトリック値とAS境界ルータまでのコスト値の合計が最も小さい経路を選択します。
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Type2のAS外経路
AS外経路情報のメトリック値が最も小さい経路を選択します。メトリック値が等しい場合,AS境界ルータまでのコスト値が最も小さい経路を選択します。
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ルータID
ネクストホップであるルータのルータIDが最も小さい経路を選択します。
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インタフェースID
ネクストホップであるルータから,Helloパケットで最も小さいインタフェースIDを学習したインタフェースを選択します。
- 〈この項の構成〉
(1) ディスタンス値
本装置は,同一宛先への経路が各プロトコルによって複数存在する場合,それぞれの経路のディスタンス値が比較されて優先度の最も高い経路が有効になります。
OSPFv3では,ディスタンス値のデフォルト値をドメインごとに設定できます。このディスタンス値は,AS外経路,エリア内経路,エリア間経路で,それぞれ個別の値を設定できます。