11.1.5 仮想リンク
OSPFでは,スタブエリア,またはNSSAとして設定しておらず,バックボーンでもないエリア上のある二つのエリアボーダルータで,このエリア上の二つのルータ間の経路をポイント−ポイント型回線と仮想することによって,バックボーンのインタフェースとして使用できます。この仮想の回線のことを仮想リンクと呼びます。仮想リンクの実際の経路があるエリアのことを,仮想リンクの通過エリアと呼びます。
仮想リンクの使い方として,次に示す三つの例を挙げます。
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バックボーンに物理的に接続していないエリアの仮想接続
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複数のバックボーンの結合
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バックボーンの障害による分断に対する経路の予備
(a) バックボーンに物理的に接続していないエリアの仮想接続
次の図で,エリア2はバックボーンに接続していません。この場合,ルータ1とルータ2の間にエリア1を通過エリアとする仮想リンクを設定することによって,ルータ2はバックボーンに接続するエリアボーダルータとなり,エリア2をバックボーンに接続しているとみなせるようになります。