コンフィグレーションガイド Vol.3


6.2.4 ダイナミックDNS連携時の設定

[設定のポイント]

クライアントに対してIPアドレスを配布した際に,クライアントに対応するDNSレコードをダイナミックDNSサーバに通知できるように,ゾーン情報の設定とダイナミックDNSサーバ連携を有効にします。

図6‒3 ダイナミックDNS連携をする場合の接続構成

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface vlan 10

    (config-if)# ip address 10.1.11.1 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    あらかじめサブネット1のVLANインタフェースとIPアドレスを設定しておきます。

  2. (config)# interface vlan 20

    (config-if)# ip address 10.0.0.2 255.255.255.0

    (config-if)# exit

    項番1と同様に,あらかじめダイナミックDNSサーバのVLANインタフェースとIPアドレスを設定しておきます。

  3. (config)# service dhcp vlan 10

    (config)# ip dhcp excluded-address 10.1.11.1 10.1.11.120

    (config)# ip dhcp pool Group1

    (dhcp-config)# network 10.1.11.0 255.255.255.0

    (dhcp-config)# default-router 10.1.11.1

    6.2.2 クライアントにIPを配布する設定」と同様にIPアドレスを設定します。

  4. (dhcp-config)# domain-name example.net

    ドメインネームシステムでホスト名称を解決しているときに,クライアントが使うべきドメインネームを設定します。

  5. (dhcp-config)# dns-server 10.0.0.3

    クライアントが利用可能なDNSサーバのIPアドレスを設定します。

  6. (dhcp-config)# exit

    DHCPコンフィグレーションモードからグローバルコンフィグレーションモードへ移行します。

  7. (config)# ip dhcp zone example.net. primary 10.0.0.3

    正引きドメインexample.net.に対するゾーン情報を設定し,ダイナミックDNSサーバに10.0.0.3を設定します。

  8. (config)# ip dhcp zone 11.1.10.in-addr.arpa. primary 10.0.0.3

    逆引きドメイン11.1.10.in-addr.arpa.に対するゾーン情報を設定し,ダイナミックDNSサーバに10.0.0.3を設定します。

  9. (config)# ip dhcp dynamic-dns-update

    ダイナミックDNS連携を有効にします。