18.2.2 IEEE802.3ah/UDLDの設定
(1) IEEE802.3ah/UDLD機能の設定
- [設定のポイント]
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IEEE802.3ah/UDLD機能を運用するには,先ず装置全体でIEEE802.3ah/OAM機能を有効にしておくことが必要です。本装置では工場出荷時の設定でIEEE802.3ah/OAM機能が有効となっている状態(全ポートPassiveモード)です。次に,実際に片方向リンク障害検出機能を動作させたいポートに対し,UDLDパラメータを付加したActiveモードの設定をします。
ここでは,gigabitethernet 0/1でIEEE802.3ah/UDLD機能を運用させます。
[コマンドによる設定]
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(config)# interface gigabitethernet 0/1
ポート0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
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(config-if)# efmoam active udld
ポート0/1でIEEE802.3ah/OAM機能のActiveモード動作を行い,片方向リンク障害検出動作を開始します。
(2) 片方向リンク障害検出カウントの設定
- [設定のポイント]
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片方向リンク障害は,相手からの情報がタイムアウトして双方向リンク状態の確認ができない状態が,決められた数だけ連続して発生した場合に検出します。この数が片方向リンク障害検出カウントです。双方向リンク状態は,1秒に1回確認しています。
片方向リンク障害検出カウントを変更すると,実際に片方向リンク障害が発生してから検出するまでの時間を調整できます。片方向リンク障害検出カウントを少なくすると障害を早く検出する一方で,誤検出のおそれがあります。通常,本設定は変更する必要はありません。
片方向リンク障害発生から検出までのおよその時間を次に示します。なお,最大10%の誤差が生じます。
5+(片方向リンク障害検出カウント)[秒]
[コマンドによる設定]
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(config)# efmoam udld-detection-count 60
片方向リンク障害検出とするための相手からの情報タイムアウト発生連続回数を60回に設定します。