コンフィグレーションガイド Vol.2


13.2.5 ダイナミックARP検査

ダイナミックARP検査を使用するための設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 基本設定

[設定のポイント]

ダイナミックARP検査の基本検査を有効にするVLANを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip arp inspection vlan 2

    VLAN ID 2をダイナミックARP検査の対象に設定します。本コマンドを指定しないVLANではダイナミックARP検査は動作しません。

[注意事項]
  • コンフィグレーションコマンドip dhcp snooping vlanで設定しているVLAN IDを指定してください。

  • 本コマンドを設定した場合は,コンフィグレーションコマンドip source bindingで登録したバインディングデータベースのエントリも,ダイナミックARP検査の対象となります。

  • 本コマンドを設定したVLANに所属しているポートに対して,コンフィグレーションコマンドip arp inspection trustを設定した場合は,そのポートはダイナミックARP検査の対象外となります。

(2) trustポートの設定

[設定のポイント]

DHCPサーバに接続するポートをtrustポートとして設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/5

    (config-if)# ip arp inspection trust

    (config-if)# exit

    ポート0/5をtrustポートとして設定します。そのほかのポートはuntrustポートとなります。

[注意事項]

本コマンドを設定したポートでは,ダイナミックARP検査の検査対象VLANに所属していても,ダイナミックARP検査の対象外となります。

(3) オプション検査の設定

[設定のポイント]

本装置のダイナミックARP検査のオプション検査として送信元MACアドレス検査(src-mac検査)を有効に設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip arp inspection validate src-mac

    オプション検査として送信元MACアドレス検査(src-mac検査)を有効に設定します。