コンフィグレーションガイド Vol.2


5.5.2 レイヤ2認証共通コンフィグレーションコマンドのパラメータ設定

〈この項の構成〉

(1) 認証前状態端末からのARPパケットを本装置外部に転送する設定

[設定のポイント]

認証前状態の端末から送信されたARPパケットを本装置外部に転送する設定をします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# mac-authentication port

    (config-if)# authentication arp-relay

    (config-if)# exit

    Web認証とMAC認証の認証対象ポート0/10にARPパケットを転送するよう設定します。

(2) 認証専用IPv4アクセスリストの設定

[設定のポイント]

認証前状態の端末から本装置の外部への通信を許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip access-list extended 100

    (config-ext-nacl)# permit udp any any eq bootps

    (config-ext-nacl)# permit ip any host 10.0.0.1

    (config-ext-nacl)# exit

    (config)# interface gigabitethernet 0/10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# mac-authentication port

    (config-if)# authentication ip access-group 100

    (config-if)# exit

    認証前の端末からDHCPパケットとIPアドレス10.0.0.1(DNSサーバ)へのアクセスを許可する認証専用IPv4アクセスリストを設定します。

(3) 強制認証の設定

[設定のポイント]

RADIUSサーバが応答しない場合,またはWeb認証では内蔵Web認証DBが,MAC認証では内蔵MAC認証DBが登録されていない場合に強制認証する設定をします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# authentication force-authorized enable

    強制認証を設定します。

(4) 強制認証時に切り替えるVLAN IDの設定

[設定のポイント]

ダイナミックVLANモードで強制認証となった場合に切り替えるVLAN IDを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/5

    (config-if)# switchport mode mac-vlan

    (config-if)# switchport mac vlan 100,200

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# mac-authentication port

    (config-if)# authentication force-authorized vlan 100

    (config-if)# exit

    Web認証とMAC認証のダイナミックVLANモードで指定された認証対象ポート0/5に,強制認証時に切り替えるVLAN ID 100を設定します。

(5) 装置単位の認証数制限値の設定

[設定のポイント]

レイヤ2認証の装置単位の認証数制限を設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# authentication max-user 512

    レイヤ2認証の装置単位の認証数制限を512に設定します。

(6) ポート単位の認証数制限値の設定

[設定のポイント]

レイヤ2認証のポート単位の認証数制限を設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/5

    (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport vlan 10

    (config-if)# web-authentication port

    (config-if)# mac-authentication port

    (config-if)# authentication max-user 64

    (config-if)# exit

    認証対象ポート0/5の認証数制限を64に設定します。

(7) RADIUSサーバへアクセス時のdead interval時間の設定

[設定のポイント]

最優先RADIUSサーバが無応答になったあと,ほかのRADIUSサーバで認証を始めてから,再度最優先RADIUSサーバへアクセスを試みるまでの待ち時間(dead interval時間)を設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# authentication radius-server dead-interval 20

    RADIUSサーバのdead interval時間を20分に設定します。