4.4.1 廃棄制御
廃棄制御は,キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と,キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。
キューにフレームが滞留している場合,キューイング優先度を変えることによって,さらに木目細かいQoSを実現できます。
一つのキューにキューイングできるフレーム量を「キュー長」と呼びます。
本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御を行います。
- 〈この項の構成〉
(1) テールドロップ
キュー長が廃棄閾値を超えると,フレームを廃棄する機能です。廃棄閾値は,キューイング優先度ごとに異なり,キューイング優先度値が高いほどフレームが廃棄されにくくなります。テールドロップの概念を次の図に示します。キューイング優先度2の廃棄閾値を超えると,キューイング優先度2のフレームをすべて廃棄します。
次に,テールドロップ機能におけるキューイング優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。廃棄閾値は,キュー長に対するキューの溜まり具合を百分率で表します。
キューイング優先度 |
廃棄閾値[%] |
---|---|
1 |
50 |
2 |
75 |
3 |
100 |