コンフィグレーションガイド Vol.2


3.4.3 帯域監視使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) 帯域監視と送信イーサネットインタフェース・送信キューの関係

次のような場合に,送信イーサネットインタフェースまたは送信キューで遵守フレームを廃棄するおそれがあります。

特に,複数のフローで複数の帯域監視を使用する場合は,各帯域監視の監視帯域値の合計に注意してください。

(2) プロトコル制御フレームの帯域監視

本装置では,プロトコル制御フレームも帯域監視対象になります。したがって,プロトコル制御フレームも最大帯域制御違反として廃棄される場合があります。そのため,本装置宛てのプロトコル制御フレームを考慮した最大帯域を確保する必要があります。

(3) TCPフレームに対する最大帯域制御の使用

最大帯域制御を使用した場合には,TCPのスロースタートが繰り返されデータ転送速度が極端に遅くなる場合があります。

上記動作を防ぐために,最低帯域監視を使用して,「フレームが廃棄されやすくなるようにキューイング優先度を下げる」の動作を実施するようにしてください。本設定によって,契約帯域を超えてもすぐに廃棄されないで,出力回線が混んできたときだけに廃棄されるようになります。

(4) VLANインタフェースに対する帯域監視機能の使用

次に示すモデルでは,イーサネットインタフェース0/1〜0/24とイーサネットインタフェース0/25〜0/48をまたがったVLANインタフェースに対して帯域監視を使用しないでください。

次に示すモデルでは,イーサネットインタフェース0/1〜0/24,0/49,0/50と,イーサネットインタフェース0/25〜0/48をまたがったVLANインタフェースに対して帯域監視を使用しないでください。

(5) ほかの機能との同時動作