コンフィグレーションガイド Vol.1


22.6.9 Ring Protocolの禁止構成

Ring Protocolを使用したネットワークでの禁止構成を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 同一リング内に複数のマスタノードを設定

同一のリング内に2台以上のマスタノードを設定しないでください。同一リング内に複数のマスタノードがあると,セカンダリポートが論理ブロックされるためにネットワークが分断されてしまい,適切な通信ができなくなります。

図22‒33 同一リング内に複数のマスタノードを設定

[図データ]

(2) 共有リンク監視リングが複数ある構成

共有リンクありのマルチリング構成では,共有リンク監視リングはネットワーク内で必ず一つとなるように構成してください。共有リンク監視リングが複数あると,共有リンク非監視リングでの障害監視が分断されるため,正しい障害監視ができなくなります。

図22‒34 共有リンク監視リングが複数ある構成

[図データ]

(3) ループになるマルチリング構成例

次に示す図のようなマルチリング構成を組むとトランジットノード間でループ構成となります。

図22‒35 ループになるマルチリング構成

[図データ]

(4) マスタノードのプライマリポートが決定できない構成

次の図のように,二つの共有リンク非監視リングの最終端に位置するノードにマスタノードを設定しないでください。このような構成の場合,マスタノードの両リングポートが共有リンクとなるため,プライマリポートを正しく決定できません。

図22‒36 マスタノードのプライマリポートが決定できない構成

[図データ]