コンフィグレーションガイド Vol.1


20.9.3 VLAN debounce機能使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) ダウン遅延時間の注意事項

ダウン遅延時間を設定すると,回復しない障害が発生した場合でもVLANのダウンが遅延します。VLAN debounce機能でダウンが遅延している間は,通信できない状態です。ダウン遅延時間は,ネットワークの構成や運用に応じて必要な値を設定してください。

VLANにstatusコマンドでsuspendを設定した場合やVLANのポートをすべて削除した場合など,コンフィグレーションを変更しないとそのVLANが通信可能とならない場合には,ダウン遅延時間を設定していてもVLANのダウンは遅延しません。

(2) アップ遅延時間の注意事項

アップ遅延時間を設定すると,いったんアップしたVLANがダウンしたあと,再度アップするときにアップが遅延します。装置を再起動したり,restart vlanコマンドでVLANプログラムを再起動したりすると,VLANは初期状態になるため,アップ遅延時間を設定していてもVLANのアップは遅延しません。

(3) 遅延時間の誤差に関する注意事項

アップまたはダウン遅延時間は,ソフトウェアのタイマを使用しているため,CPU利用率が高い場合には設定した時間より大きくなることがあります。