コンフィグレーションガイド Vol.1


19.4.2 ポートVLANの設定

ポートVLANを設定する手順を以下に示します。ここでは,次の図に示す本装置#1の設定例を示します。

ポート0/1はポートVLAN 10を設定します。ポート0/2,0/3はポートVLAN 20を設定します。ポート0/4はトランクポートでありすべてのVLANを設定します。

図19‒4 ポートVLANの設定例

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) ポートVLANの作成

[設定のポイント]

ポートVLANを作成します。VLANを作成する際にVLAN IDだけを指定してVLANの種類を指定しないで作成するとポートVLANとなります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vlan 10,20

    VLAN ID 10,VLAN ID 20をポートVLANとして作成します。本コマンドでVLANコンフィグレーションモードに移行します。

(2) アクセスポートの設定

一つのポートに一つのVLANを設定してUntaggedフレームを扱う場合,アクセスポートとして設定します。

[設定のポイント]

ポートをアクセスポートに設定して,そのアクセスポートで扱うVLANを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/1

    ポート0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# switchport mode access

    (config-if)# switchport access vlan 10

    (config-if)# exit

    ポート0/1をアクセスポートに設定します。また,VLAN 10を設定します。

  3. (config)# interface range gigabitethernet 0/2-3

    ポート0/2,0/3のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。ポート0/2,0/3は同じコンフィグレーションとなるため,一括して設定します。

  4. (config-if-range)# switchport mode access

    (config-if-range)# switchport access vlan 20

    ポート0/2,0/3をアクセスポートに設定します。また,VLAN 20を設定します。

(3) トランクポートの設定

[設定のポイント]

Taggedフレームを扱うポートはトランクポートとして設定し,そのトランクポートにVLANを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 0/4

    ポート0/4のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if)# switchport mode trunk

    (config-if)# switchport trunk allowed vlan 10,20

    ポート0/4をトランクポートに設定します。また,VLAN 10,20を設定します。