コンフィグレーションガイド Vol.1


16.3.2 離脱ポート制限機能

離脱ポート制限機能は,リンクに障害が発生したポートを離脱して残りのポートで運用を継続する機能を抑止します。チャネルグループのどれかのポートに障害が発生するとグループ全体を障害とみなして,該当チャネルグループの運用を停止します。グループ内の全ポートが復旧するとグループの運用を再開します。

GSRPなどの冗長化機能と合わせて運用することで,チャネルグループ内に1ポートだけ障害が発生した場合でも,グループ単位で経路を切り替えることができます。

この機能はLACPリンクアグリゲーションだけ使用できます。

離脱ポート制限機能の集約動作は,チャネルグループで接続する装置間で,優先度の高い装置が,自装置および対向装置のチャネルグループ内の全ポートで集約可能な状態と判断できた場合に集約します。そうすることで,一部のポートだけが集約することがないようにしており,帯域保証しています。

優先度は,まずコンフィグレーションで設定するLACPシステム優先度,次にチャネルグループのMACアドレスの順で判断されます。つまり,LACPシステム優先度が同じ場合は,チャネルグループのMACアドレスで。

チャネルグループ内の全ポートが集約可能か判定する装置の決定基準を,選択優先度の高い順に次に示します。

  1. LACPシステム優先度

    LACPシステム優先度の値が小さい装置が優先されます。

  2. チャネルグループのMACアドレス

    MACアドレスの小さい装置が優先されます。