コンフィグレーションガイド Vol.1


12.3.1 障害部位と復旧内容

障害発生時,障害の内容によって復旧内容が異なります。障害部位と復旧内容を次の表に示します。

表12‒8 障害部位と復旧内容

障害部位

装置の対応

復旧内容

影響範囲

ポートで検出した障害

該当するポートの自動復旧を6回/1時間行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。ただし,初回の障害発生から1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。

該当するポートの再初期化を行います。

該当するポートを介する通信が中断されます。

メインボード障害(CPU)

自動復旧を6回まで行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。ただし,復旧後1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。

該当するメインボードの再初期化を行います。

6回目の自動復旧の場合は,ランニングコンフィグレーションを初期化かつVLANの状態をdisableに設定して起動します。

装置内の全ポートを介する通信が中断されます。

メインボード障害(SW)

自動復旧を6回/1時間行います。自動復旧の回数が6回のときに障害が発生すると停止します。ただし,初回の障害発生から1時間以上運用すると,自動復旧の回数を初期化します。

該当するスイッチングプロセッサの再初期化を行います。

装置内の全ポートを介する通信が中断されます。

電源障害(PS)

装置の運用に必要な電力が供給されなくなると停止します。なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。

装置を停止します。なお,電源機構が冗長化されている場合は停止しません。

装置内全ポートを介する通信が中断されます。なお,電源機構が二重化されている場合は通信の中断はありません。

ファン障害

残りのファンを高速にします。

自動復旧はありません。内蔵電源冗長モデルの場合には,電源機構またはファンユニットを交換して下さい。

ファンが高速回転しますが通信に影響はありません。

注※ コンフィグレーションコマンドno system recoveryで復旧処理を行わない設定をしている場合には,自動復旧を行いません。