コンフィグレーションガイド Vol.2
L2ループ検知機能を設定する手順を次に示します。ここでは,次の図に示す本装置Cの設定例を示します。
ポート0/1および0/2はコアネットワークと接続しているため,アップリンクポートを設定します。ポート0/3および0/4は下位装置と接続しているため,検知送信閉塞ポートを設定します。
図20-5 L2ループ検知の設定例
- <この項の構成>
- (1) L2ループ検知機能の設定
- (2) L2ループ検知フレームの送信間隔の設定
- (3) inactive状態にする条件の設定
- (4) 自動復旧時間の設定
(1) L2ループ検知機能の設定
- [設定のポイント]
- L2ループ検知機能のコンフィグレーションでは,装置全体で機能を有効にする設定と,実際にL2ループ障害を検知したいポートを設定する必要があります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# loop-detection enable
本装置でL2ループ検知機能を有効にします。
- (config)# interface range gigabitethernet 0/1-2
(config-if-range)# loop-detection uplink-port
(config-if-range)# exit
ポート0/1および0/2をアップリンクポートに設定します。この設定によって,ポート0/1および0/2でL2ループ検知フレームを受信した場合,送信元ポートに対して送信元のポート種別に従った動作をします。
- (config)# interface range gigabitethernet 0/3-4
(config-if-range)# loop-detection send-inact-port
(config-if-range)# exit
ポート0/3および0/4を検知送信閉塞ポートに設定します。この設定によって,ポート0/3および0/4でL2ループ検知フレームを送信し,また,本ポートでループ障害検知時は,本ポートをinactive状態にします。
(2) L2ループ検知フレームの送信間隔の設定
- [設定のポイント]
- L2ループ検知フレームの最大送信レートを超えたフレームは送信しません。フレームを送信できなかったポートやVLANでは,ループ障害を検知できなくなります。L2ループ検知フレームの最大送信レートを超える場合は,送信間隔を長く設定し最大送信レートに収まるようにする必要があります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# loop-detection interval-time 60
L2ループ検知フレームの送信間隔を60秒に設定します。
(3) inactive状態にする条件の設定
- [設定のポイント]
- 通常は,1回のループ障害の検知でinactive状態にします。この場合,初期値(1回)のままで運用できます。しかし,瞬間的なループでinactive状態にしたくない場合には,inactive状態にするまでのL2ループ検知フレーム受信数を設定できます。
- [コマンドによる設定]
- (config)# loop-detection threshold 100
L2ループ検知フレームを100回受信することでinactive状態にするように設定します。
- (config)# loop-detection hold-time 60
L2ループ検知フレームを最後に受信してからの受信数を60秒保持するように設定します。
(4) 自動復旧時間の設定
- [設定のポイント]
- inactive状態にしたポートを自動的にactive状態にしたい場合に設定します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# loop-detection auto-restore-time 300
300秒後に,inactive状態にしたポートを自動的にactive状態に戻す設定をします。
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