コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) フローで指定した監視帯域と出力回線・出力キューの関係
- (2) 帯域監視機能を使用しないフローとの混在
- (3) プロトコル制御フレームの帯域監視
- (4) TCPフレームに対する最大帯域制御の使用
- (5) VLANインタフェースに対する帯域監視機能の使用
- (6) ほかの機能との同時動作
(1) フローで指定した監視帯域と出力回線・出力キューの関係
複数のフローで帯域監視機能を使用している場合,各QoSフローエントリで指定した監視帯域値の合計が,出力イーサネットインタフェース,または送信キューの帯域値以内となるように,各監視帯域値を調整してください。
(2) 帯域監視機能を使用しないフローとの混在
帯域監視機能を使用しないフローと使用するフローが同じ回線またはキューに出力されないようにしてください。
(3) プロトコル制御フレームの帯域監視
本装置では,プロトコル制御フレームも帯域監視対象になります。したがって,プロトコル制御フレームも最大帯域制御違反として廃棄される場合があります。そのため,本装置宛てのプロトコル制御フレームを考慮した最大帯域を確保する必要があります。
(4) TCPフレームに対する最大帯域制御の使用
最大帯域制御を使用した場合には,TCPのスロースタートが繰り返されデータ転送速度が極端に遅くなる場合があります。
上記動作を防ぐために,最低帯域監視を使用して,「フレームが廃棄されやすくなるようにキューイング優先度を下げる」の動作を実施するようにしてください。本設定によって,契約帯域を超えてもすぐに廃棄されないで,出力回線が混んできたときだけに廃棄されるようになります。
(5) VLANインタフェースに対する帯域監視機能の使用
次に示すモデルでは,イーサネットインタフェース0/1〜0/24とイーサネットインタフェース0/25〜0/48をまたがったVLANインタフェースに対して帯域監視を使用しないでください。
- AX3640S-48TW
次に示すモデルでは,イーサネットインタフェース0/1〜0/24,0/49,0/50と,イーサネットインタフェース0/25〜0/48をまたがったVLANインタフェースに対して帯域監視を使用しないでください。
- AX3640S-48T2XW
(6) ほかの機能との同時動作
次に示す場合,フレームは廃棄しますが帯域監視対象になります。
- 廃棄動作を指定したフィルタエントリ(暗黙の廃棄のエントリを含む)に一致するフレームを受信した場合
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