コンフィグレーションガイド Vol.1
- [設定のポイント]
- トランクポートはVLANの種類に関係なく,すべてのVLANで使用でき,Taggedフレームを扱います。また,イーサネットインタフェースおよびポートチャネルインタフェースで使用できます。
- トランクポートは,switchport modeコマンドを設定しただけではどのVLANにも所属していません。このポートで扱うVLANはswitchport trunk allowed vlanコマンドによって設定します。
- VLANの追加と削除は,switchport trunk allowed vlan addコマンドおよびswitchport trunk allowed vlan removeコマンドによって行います。すでにswitchport trunk allowed vlanコマンドを設定した状態でもう一度switchport trunk allowed vlanコマンドを実行すると,指定したVLAN IDリストに置き換わります。
- [コマンドによる設定]
- (config)# vlan 10-20,100,200-300
(config-vlan)# exit
(config)# interface gigabitethernet 0/1
(config-if)# switchport mode trunk
VLAN 10〜20,100,200〜300を作成します。また,ポート0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行し,トランクポートに設定します。この状態では,ポート0/1はどのVLANにも所属していません。
- (config-if)# switchport trunk allowed vlan 10-20
ポート0/1にVLAN 10〜20を設定します。ポート0/1はVLAN 10〜20のTaggedフレームを扱います。
- (config-if)# switchport trunk allowed vlan add 100
ポート0/1で扱うVLANにVLAN 100を追加します。
- (config-if)# switchport trunk allowed vlan remove 15,16
ポート0/1で扱うVLANからVLAN 15およびVLAN 16を削除します。この状態で,ポート0/1はVLAN 10〜14,17〜20,VLAN 100のTaggedフレームを扱います。
- (config-if)# switchport trunk allowed vlan 200-300
ポート0/1で扱うVLANをVLAN 200〜300に設定します。以前の設定はすべて上書きされ,VLAN 200〜300のTaggedフレームを扱います。
- [注意事項]
- トランクポートでUntaggedフレームを扱うためには,ネイティブVLANを設定します。詳しくは,「18.4.3 トランクポートのネイティブVLANの設定」を参照してください。
- トランクポートで,一度に削除するVLAN数が30以上の場合,および所属しているVLAN数が30以上のときにモードをトランクポート以外に変更する場合は,該当ポートのMACアドレステーブル,ARPおよびNDP情報を削除します。そのため,L3中継を行っている場合は,いったんARP/NDPを再学習して通信が中断するので注意してください。
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