コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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qos-queue-list

QoSキューリスト情報にスケジューリングモードを設定します。装置当たり最大52リスト作成できます。

[入力形式]

情報の設定・変更
qos-queue-list <qos queue list name> { pq | wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ] | wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6> | 2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> }

情報の削除
no qos-queue-list <qos queue list name>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<qos queue list name>
QoSキューリスト名称を設定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    使用可能な文字列は先頭が英字の31文字以内の英数字です。

{ pq | wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ] | wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6> | 2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> }
スケジューリングモードを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません

pq
完全優先で動作します。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。複数のキューにパケットが存在する場合,優先度の高いキュー番号(8,7,…,1番キュー)からパケットを常に送信します。

wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ]
ラウンドロビンもしくは重み(パケット数)付きラウンドロビンで動作します。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。<packet>の指定を省略した場合はラウンドロビンで動作します。順番にキューを見ながらパケットを送信します。キュー長にかかわらず,パケット数が均等になるように制御します。<packet>を指定した場合は重み(パケット数)付きラウンドロビンで動作します。複数のキューにパケットが存在する場合,順番にキューを見ながら設定した<packet>のパケット数に応じてパケットを送信します。なお,<packet>の後ろに付く1〜8の番号は,キュー番号を意味します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <packet>:省略できません
    ただし,全<packet>の省略は可能で,省略時はラウンドロビンで動作します。
  2. 値の設定範囲
    <packet>:1〜15

wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ]
重み付き均等保証。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。キューごとに<minimum rate>で指定した最低保証帯域分をパケットに送信します。なお,<minimum rate>の後ろに付く1〜8の番号は,キュー番号を意味します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <minimum rate>:なし(最低保証帯域を設定しません)
  2. 値の設定範囲
    <minimum rate>:次の表に示します。
    値の単位にはk(省略),M,Gが指定可能です。
    { <minimum rate> | <minimum rate>M | <minimum rate>G }
    <minimum rate>の合計値は回線帯域を超えない値を指定してください。

    表19-21 最低保証帯域の設定範囲

    設定単位※1 設定範囲 刻み値
    Gbit/s 1G〜10G 1Gbit/s
    Mbit/s 1M〜10000M 1Mbit/s
    kbit/s 1000〜10000000 100kbit/s※2
    64〜960 64kbit/s※3

    注※1 1G,1M,1kはそれぞれ1000000000,1000000,1000として扱います。

    注※2 設定値が1000k以上の場合,100k刻みで指定します(1000,1100,1200,…,10000000)。

    注※3 設定値が1000k未満の場合,64k刻みで指定します(64,128,192,…,960)。


2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6>
最優先キュー付き,重み(バイト数)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。最優先のキュー8にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー7はキュー8の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー8,キュー7にパケットが存在しない場合,キュー6〜1の<byte>に設定したバイト数に到達するまでパケットを送信します。なお,<byte>の後ろに付く1〜6の番号は,キュー番号を意味します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <byte>:省略できません
  2. 値の設定範囲
    AX3640Sの場合:
    次の二つのグループから値を設定できます。グループ名は入力不要ですが,キュー6〜1の<byte>に設定する値は,すべて同一のグループとしてください。
    ・値選択グループ1:
     <byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
     { <byte> }
     設定範囲:2〜510
     設定間隔:2
    ・値選択グループ2:
     <byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
     { <byte> }
     設定範囲:16〜4080
     設定間隔:16
    AX3630Sの場合:
    <byte>:値の設定にはk(省略),Mが可能です。
    { <byte> | <byte>M }
    kbyte単位で設定:10,20,40,80,160,320,640,1280,2560,5120,10000,20000,40000,80000,160000
    Mbyte単位で設定:10M,20M,40M,80M,160M

2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6>
最優先キュー付き,重み(パケット数)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。最優先のキュー8にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー7はキュー8の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー8,キュー7にパケットが存在しない場合,キュー6〜1の<packet>に設定したパケット数に応じてパケットを送信します。なお,<packet>の後ろに付く1〜6の番号は,キュー番号を意味します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    <packet>:省略できません
  2. 値の設定範囲
    <packet>:1〜15

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

qos-queue-groupコマンドにQoSキューリスト名称を指定してスケジューリングモードを変更した場合,当該回線が再起動するため,当該回線を使用した通信が一時的に途切れます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. qos-queue-groupコマンドにQoSキューリスト名称を指定してスケジューリングモードを変更した場合,変更したインタフェース(物理ポート)が再起動します。変更したときに送信キューにキューイングしたパケットが残っている場合,すべて吐き出す処理を行います。パケットの吐き出し処理中は,新たなパケットをキューイングできません。ネットワーク経由でログインされている場合はご注意ください。
  2. 回線状態が半二重かつWFQを指定した場合,WFQは動作しません。PQで動作します。
  3. WFQを指定した場合,最低保証帯域の合計が回線帯域を超えるとWFQは動作しません。PQで動作します。
  4. WFQを指定した場合,設定した最低保証帯域値と実際の動作値では最大10%の誤差が生じることがあります。
  5. スケジューリングモードにWFQを選択した場合,使用するキューに対しては,<minimum rate>を必ず設定してください。

[関連コマンド]

qos-queue-group

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