コンフィグレーションガイド Vol.3

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26.2.4 エリアボーダルータの設定

[設定のポイント]
area rangeコマンドでは,not-advertiseパラメータを指定することで,このプレフィックスの範囲に含まれるネットワークのエリア外への広告を抑止できます。
集約および抑止するアドレスの範囲は,一つのエリアについて複数設定できます。また,エリア内にどの設定の範囲にも含まれないアドレスを使用しているルータやネットワークが存在してもかまいません。ただし,ネットワークを構成するに当たり,トポロジと合ったアドレスを割り当てた上で,トポロジに応じた範囲を使用して集約を設定すると,選択する経路の適切さを損なわないで,効率的にOSPFv3の経路情報トラフィックを削減できます。
ここでは,エリア0とエリア1に属するエリアボーダルータにおける,経路集約の設定例を示します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# ipv6 router ospf 1
    (config-rtr)# area 0 range 3ffe:501:811::/59
    エリア0においてプレフィックス3ffe:501:811::/59の範囲内の経路を学習した場合,エリア1に集約経路を広告します。
     
  2. (config-rtr)# area 1 range 3ffe:501:811::20::/60
    (config-rtr)# exit
    エリア1においてプレフィックス3ffe:501:811::20::/60の範囲内の経路を学習した場合,エリア0に集約経路を広告します。
     
  3. (config)# interface vlan 3
    (config-if)# ipv6 ospf 1 area 0
    (config-if)# exit
    (config)# interface vlan 1
    (config-if)# ipv6 ospf 1 area 1
    OSPFv3を適用するインタフェースを設定することによって,エリア0とエリア1のエリアボーダとなります。
     

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