コンフィグレーションガイド Vol.2

[目次][索引][前へ][次へ]


21.1.8 CFMで使用するデータベース

CFMで使用するデータベースを次の表に示します。

表21-12 CFMで使用するデータベース

データベース 内容 内容確認コマンド
MEP CCMデータベース 各MEPが保持しているデータベース。
同一MA内のMEPの情報。
CCで常時接続性の監視をする際に使用。
保持する内容は次のとおりです。
  • MEP ID
  • MEP IDに対応するMACアドレス
  • 該当MEPで発生した障害情報
show cfm remote-mep
MIP CCMデータベース 装置で保持しているデータベース。
同一ドメイン内のMEPの情報。
リンクトレースメッセージを転送する際,どのポートで転送するかを決定する際に使用。
保持する内容は次のとおりです。
  • MEPのMACアドレス
  • 該当MEPのCCMを受信したVLANとポート
なし
リンクトレースデータベース Linktraceの実行結果を保持しているデータベース。
保持する内容は次のとおりです。
  • Linktraceを実行したMEPと宛先
  • TTL
  • 応答を返した装置の情報
  • リンクトレースメッセージを受信したポートの情報
  • リンクトレースメッセージを転送したポートの情報
show cfm l2traceroute-db
<この項の構成>
(1) MEP CCMデータベース
(2) MIP CCMデータベース
(3) リンクトレースデータベース

(1) MEP CCMデータベース

MEP CCMデータベースは,同一MA内にどのようなMEPがあるかを保持しています。また,該当するMEPで発生した障害情報も保持しています。

Loopback,Linktraceでは宛先をMEP IDで指定できますが,MEP CCMデータベースに登録されていないMEP IDは指定できません。MEP IDがデータベース内に登録されているかどうかは運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。

本データベースのエントリはCC実行時にMEPがCCMを受信したときに作成します。

(2) MIP CCMデータベース

MIP CCMデータベースは,リンクトレースメッセージを転送する際にどのポートから転送すればよいかを決定する際に使用します。

転送時,MIP CCMデータベースに宛先MEPのMACアドレスが登録されていない場合は,MACアドレステーブルを参照して転送するポートを決定します。

MACアドレステーブルにもない場合はリンクトレースメッセージは転送しないで,転送できなかった旨の応答を転送元に返します。

本データベースのエントリはCC実行時にMIPがCCMを転送したときに作成します。

(3) リンクトレースデータベース

リンクトレースデータベースは,Linktraceの実行結果を保持しています。

運用コマンドshow cfm l2traceroute-dbで,過去に実行したLinktraceの結果を参照できます。

(a) 保持できるルート数について

装置全体で1024装置分の応答を保持します。

1ルート当たり何装置分の応答を保持するかで何ルート分保持できるかが決ります。1ルート当たり256装置分の応答を保持した場合は4ルート,1ルート当たり16装置分の応答を保持している場合は64ルート保持できます。

応答が1024装置分を超えた場合,古いルートの情報が消去され,新しいルートの情報を保持します。

リンクトレースデータベースに登録されている宛先に対してLinktraceを実行した場合,リンクトレースデータベース上から該当宛先までのルート情報を削除したあとに新しいLinktraceの応答を保持します。

リンクトレースデータベースを次の図に示します。

図21-30 リンクトレースデータベース

[図データ]

本データベースのエントリはLinktrace実行時にMEPが応答を受信したときに作成します。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2012, ALAXALA Networks, Corp.