コンフィグレーションガイド Vol.2

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20.1.2 動作仕様

L2ループ検知機能では,コンフィグレーションで設定したポート(物理ポートまたはチャネルグループ)からL2ループ検知用のL2制御フレーム(L2ループ検知フレーム)を定期的に送信します。L2ループ検知機能が有効なポートでそのL2ループ検知フレームを受信した場合,ループ障害と判断し,受信したポートまたは送信元ポートをinactive状態にします。

inactive状態のポートは,ループ障害の原因を解決後に運用コマンドでactive状態にします。また,自動復旧機能を設定しておけば,自動的にactive状態にできます。

<この項の構成>
(1) L2ループ検知機能のポート種別
(2) L2ループ検知フレームの送信ポートについて
(3) ループ障害の検知方法とポートをinactive状態にする条件

(1) L2ループ検知機能のポート種別

L2ループ検知機能で使用するポートの種別を次の表に示します。

表20-1 ポート種別

種別 機能
検知送信閉塞ポート
  • ループを検知するためのL2ループ検知フレームを送信します。
  • ループ障害検知時は,運用ログを表示し,当該ポートをinactive状態にします。
検知送信ポート
  • ループを検知するためのL2ループ検知フレームを送信します。
  • ループ障害検知時は,運用ログを表示します。inactive状態にはしません。
検知ポート
(コンフィグレーション省略時)

  • ループを検知するためのL2ループ検知フレームは送信しません。
  • ループ障害検知時は,運用ログを表示します。inactive状態にはしません。
検知対象外ポート
  • 本機能の対象外ポートです。ループを検知するためのL2ループ検知フレームの送信やループ障害検知をしません。
アップリンクポート
  • ループを検知するためのL2ループ検知フレームは送信しません。
  • ループ障害検知時は,送信元ポートで,送信元のポート種別に従った動作をします。例えば,送信元が検知送信閉塞ポートであれば,運用ログを表示し,送信元ポートをinactive状態にします。

(2) L2ループ検知フレームの送信ポートについて

L2ループ検知フレームは,検知送信閉塞ポートと検知送信ポートに所属しているすべてのVLANから,設定した送信間隔で送信します。本機能で送信できる最大フレーム数は決まっていて,それを超えるフレームは送信しません。フレームを送信できなかったポートやVLANでは,ループ障害を検知できなくなります。そのため,送信できる最大フレーム数は,収容条件に従って設定してください。詳細については,マニュアル「コンフィグレーションガイド Vol.1 3. 収容条件」を参照してください。

(3) ループ障害の検知方法とポートをinactive状態にする条件

自装置から送信したL2ループ検知フレームを受信した場合,ポートごとに受信数を計上し,コンフィグレーションで設定したL2ループ検知フレーム受信数(初期値は1)に達すると,該当するポートをinactive状態(検知送信閉塞ポートだけ)にします。

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