コンフィグレーションガイド Vol.2
廃棄制御は,キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と,キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。
キューにフレームが滞留している場合,キューイング優先度を変えることによって,さらに木目細かいQoSを実現できます。
一つのキューにキューイングできるフレーム数を「キュー長」と呼びます。
本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御を行います。
- <この項の構成>
- (1) テールドロップ
(1) テールドロップ
キュー長が廃棄閾値を超えると,フレームを廃棄する機能です。廃棄閾値は,キューイング優先度ごとに異なり,キューイング優先度値が高いほどフレームが廃棄されにくくなります。テールドロップの概念を次の図に示します。キューイング優先度2の廃棄閾値を超えると,キューイング優先度2のフレームをすべて廃棄します。
図4-8 テールドロップの概念
次に,テールドロップ機能におけるキューイング優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。廃棄閾値は,キュー長に対するキューの溜まり具合を百分率で表します。
表4-10 テールドロップでの廃棄閾値
キューイング優先度 廃棄閾値[%] 1 50 2 75 3 100
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