コンフィグレーションガイド Vol.1
Ring ProtocolとGSRPを併用する場合,GSRPネットワークの経路切り替え時にはリングネットワークを構成する装置のMACアドレステーブルをクリアする必要があります。MACアドレステーブルをクリアしないと,すぐに通信が復旧しないおそれがあります。リングネットワーク上の装置のMACアドレステーブルをクリアするために,GSRPのマスタに遷移した際,リングネットワーク上に設定した仮想リンクVLANを使用して,リングネットワーク用のフラッシュ制御フレームを送信します。この仮想リンクVLANは,Ring Protocolのデータ転送用VLANグループに所属する必要があります。
GSRPのマスタが送信したフラッシュ制御フレームをリング構成装置が受信すると,MACアドレステーブルをクリアします。また,送信回数はGSRPのコンフィグレーション(flush-request-count)に従います。
なお,Ring ProtocolとGSRPを異なるVLANで単独動作させる場合は,障害発生時に経路切り替えが発生しても互いのプロトコルに影響を与えません。したがって,MACアドレステーブルをクリアする必要がないため,仮想リンクVLANを設定する必要はありません。
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