コンフィグレーションガイド Vol.1

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20.9.4 マルチプルスパニングツリー使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) 他機能との共存
(2) MSTリージョンについて
(3) トポロジーの収束に時間が掛かる場合について

(1) 他機能との共存

16.3 レイヤ2スイッチ機能と他機能の共存について」を参照してください。

(2) MSTリージョンについて

本装置と他装置で扱えるVLANの範囲が異なることがあります。そのような装置を同じMSTリージョンとして扱いたい場合は,該当VLANをMSTインスタンス0に所属させてください。

(3) トポロジーの収束に時間が掛かる場合について

CISTのルートブリッジまたはMSTインスタンスのルートブリッジで,次の表に示すイベントが発生すると,トポロジーが落ち着くまでに時間が掛かる場合があります。その間,通信が途絶えたり,MACアドレステーブルのクリアが発生したりします。

表20-16 ルートブリッジでのイベント発生

イベント 内容 イベントの発生したルートブリッジ種別 影響トポロジー
コンフィグレーション変更 リージョン名(1),リビジョン番号(2),またはインスタンス番号とVLANの対応(3)をコンフィグレーションで変更し,リージョンを分割または同じにする場合
(1) MSTコンフィグレーションモードのnameコマンド
(2) MSTコンフィグレーションモードのrevisionコマンド
(3) MSTコンフィグレーションモードのinstanceコマンド
CISTのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス0 (IST)でのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス1以降でのルートブリッジ 当該MSTインスタンス
ブリッジ優先度をspanning-tree mst root priorityコマンドで下げた(現状より大きな値を設定した)場合 CISTのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス1以降でのルートブリッジ 当該MSTインスタンス
その他 本装置が停止した場合 CISTのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス0 (IST)でのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス1以降でのルートブリッジ 当該MSTインスタンス
本装置と接続している対向装置で,ループ構成となっている本装置の全ポートがダウンした場合(本装置が当該ループ構成上ルートブリッジではなくなった場合) CISTのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス0 (IST)でのルートブリッジ CIST
MSTインスタンス1以降でのルートブリッジ 当該MSTインスタンス

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