コンフィグレーションガイド Vol.1
フレームフォーマットを次の図に示します。
- <この項の構成>
- (1) MAC副層フレームフォーマット
- (2) LLC副層フレームフォーマット
- (3) LLCの扱い
- (4) 受信フレームの廃棄条件
- (5) パッドの扱い
(a) PreambleおよびSFD
64ビット長の2進数で「1010...1011(最初の62ビットは10繰り返し,最後の2ビットは11)」のデータです。送信時にフレームの先頭に付加します。この64ビットパターンのないフレームは受信できません。
(b) DAおよびSA
48ビット形式をサポートします。16ビット形式およびローカルアドレスはサポートしていません。
(c) TYPE/LENGTH
TYPE/LENGTHフィールドの扱いを次の表に示します。
TYPE/LENGTH値 本装置での扱い 0x0000〜0x05DC IEEE802.3 CSMA/CDのフレーム長 0x05DD〜 Ethernet V2.0のフレームタイプ (d) FCS
32ビットのCRC演算を使用します。
IEEE802.2のLLCタイプ1をサポートしています。Ethernet V2ではLLC副層はありません。
(a) DSAP
LLC情報部の宛先のサービスアクセス点を示します。
(b) SSAP
LLC情報部を発信した特定のサービスアクセス点を示します。
(c) CONTROL
情報転送形式,監視形式,非番号制御形式の三つの形式を示します。
(d) OUI
SNAP情報部を発信した組織コードフィールドを示します。
(e) PID
SNAP情報部を発信したイーサネット・タイプ・フィールドを示します。
IEEE802.2のLLCタイプ1をサポートしています。また,次に示す条件に合致したフレームだけを中継の対象にします。次に示す条件以外のフレームは,廃棄します。
(a) CONTROLフィールド
CONTROLフィールドの値と送受信サポート内容を「表14-2 CONTROLフィールドの値と送受信サポート内容」に示します。また,「表14-2 CONTROLフィールドの値と送受信サポート内容」に示すTESTフレームおよびXIDフレームについては,「表14-3 XIDおよびTESTレスポンス」に示す形で応答を返します。
表14-2 CONTROLフィールドの値と送受信サポート内容
種別 コード
(16進数)コマンド レスポンス 備考 TEST F3またはE3 受信サポート 送信サポート IEEE802.2の仕様に従って,TESTレスポンスを返送します。 XID BFまたはAF 受信サポート 送信サポート IEEE802.2の仕様に従って,XIDレスポンスを返送します。ただし,XIDレスポンスの情報部は129.1.0(IEEE802.2の規定によるClassIを示す値)とします。
MACヘッダのDA フレーム種別 DSAP 応答 ブロードキャストまたはマルチキャスト XIDおよびTEST AA(SNAP)
42(BPDU)
00(null)
FF(global)返す 上記以外 返さない 個別アドレスで
自局アドレスXIDおよびTEST AA(SNAP)
42(BPDU)
00(null)
FF(global)返す 上記以外 返さない 個別アドレスで
他局アドレスXIDおよびTEST すべてのアドレス 返さない
次に示すどれかの条件によって受信したフレームを廃棄します。
- フレーム長がオクテットの整数倍でない
- 受信フレーム長(DA〜FCS)が64オクテット未満,または1523オクテット以上
ただし,ジャンボフレーム選択時は,指定したフレームサイズを超えた場合
- FCSエラー
- 接続インタフェースが半二重の場合は,受信中に衝突が発生したフレーム
送信フレーム長が64オクテット未満の場合,MAC副層でFCSの直前にパッドを付加します。パッドの値は不定です。
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