コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) IPv4マルチキャスト
- (2) IPv6マルチキャスト
(1) IPv4マルチキャスト
IPv4マルチキャストを設定できるインタフェース数およびルーティングテーブルのエントリ数を次の表に示します。本装置はIPv4マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SMまたはPIM-SSMをサポートします。PIM-SMとPIM-SSMは同時に動作できます。
表3-121 IPv4マルチキャストの最大数
項 目 最大数 PIM-SM/SSMマルチキャストインタフェース数※1 63/装置 IGMP動作インタフェース数 127/装置 マルチキャスト送信元の数 128/グループ PIM-SM/SSMマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリ,(*,G)エントリ,およびネガティブキャッシュ)数※2
S:送信元IPアドレス
G:グループアドレス1024/装置 IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定数(ソース,グループのペア数)※3 256/装置 IGMPv3で1Reportにつき処理できるrecord情報※4 32record/メッセージ
32ソース/recordIGMP加入グループ数※5 256/装置 マルチキャストルータ隣接数 64/装置 ランデブーポイント数 2/グループ 1装置当たりランデブーポイントで設定できるグループ数 128/装置 1ネットワーク当たりランデブーポイントに設定できる延べグループ数 128/ネットワーク
128/装置1ネットワーク当たりのBSR候補数 16/ネットワーク
32/装置静的加入グループ数※6 256/装置 静的ランデブーポイント(RP)ルータアドレス数 16/装置 インタフェース当たりのIGMP加入グループ数※5 256/インタフェース IGMPグループ当たりのソース数 128/グループ
- 注※1
- PIM-SM/PIM-SSMとして他ルータと隣接するインタフェース数。
- 注※2
- 上限はテーブルエントリ数の配分パターンによって異なります。詳細は「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。ただし,次の条件を同時に満たす環境でPIM-SMを使用する場合,最大エントリ数が128以上のモードを選択していても,最大エントリ数は128になります。
- マルチキャストブロードバンド通信
- 本装置がfirst hop routerまたはランデブーポイント
- また,本装置に設定されたIPインタフェース数(マルチキャストインタフェース数ではない)によってもエントリ数が変わります。エントリ単位の入出力ポート数を全エントリ分合算したポート数が「表3-122 IPインタフェース設定数に対するマルチキャスト入出力ポート数」に示す範囲内になるように使用してください。
- なお,IPv4とIPv6を同時動作させた場合はIPv4とIPv6のエントリの合計となります。
- 1エントリ内の入出力ポート数は,入出力インタフェースで同一のポートを使用している場合は1で数えます。例えば,入力インタフェースでポート0/1および0/2,出力インタフェース1でポート0/2,0/3および0/4,出力インタフェース2でポート0/3,0/4および0/5を使用している場合,該当するエントリの入出力ポート数は5となります。
- AX3640SモデルでIPインタフェース設定数が64の場合,1エントリ当たりの平均入出力ポート数が32であれば127エントリまで,平均入出力ポート数が16であれば255エントリまで使用できます。
- 注※3
- マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-123 使用インタフェース数に対するIGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-124 加入グループ数に対するIGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つではなく,加入したインタフェースの数になります。
- 注※4
- 一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ256ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
- IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。また,受信したReportメッセージ内にEXCLUDE recordが複数存在し,IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定で追加したソース数が延べ256を超えた場合,以降のそのメッセージ内のEXCLUDE recordで,連携動作の対象となるEXCLUDE recordについてマルチキャスト中継情報は作成しません。
- 注※5
- 本装置に直接接続しているグループの数を示します。IGMPv3使用時に送信元を指定する場合のグループ数は,送信元とグループの組み合わせの数となります。「図3-1 マルチキャストグループ数の例」の例では3です。インタフェース当たりの加入可能グループ数については,「表3-125 IPv4でのインタフェース当たりの加入可能グループ数」を参照してください。
図3-1 マルチキャストグループ数の例
- 注※6
- 静的加入グループ数とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総数です。同一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一つではなく,静的加入設定したインタフェースの数になります。一つのインタフェースに設定できる静的加入グループ数は256までです。
表3-122 IPインタフェース設定数に対するマルチキャスト入出力ポート数
装置に設定されたIPインタフェース数 エントリ単位の入出力ポート数を全エントリ分合算したポート数 AX3640S AX3630S 64以下 4095 2047 65〜128 2047 1023 129〜192 1365 682 193〜256 1023 511 257〜320 819 409 321〜384 682 341 385〜448 585 292 449〜512 511 255 513〜576 455 − 577〜640 409 − 641〜704 372 − 705〜768 341 − 769〜832 315 − 833〜896 292 − 897〜960 273 − 961〜1024 255 − (凡例)−:該当なし
表3-123 使用インタフェース数に対するIGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
使用インタフェース数 IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数 31 256 63 128 127 64 表3-124 加入グループ数に対するIGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
加入グループ(延べ数) IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定数 64 256 128 128 256 64 512 32 1024 16 2048 8 4096 4 8128 2 表3-125 IPv4でのインタフェース当たりの加入可能グループ数
使用インタフェース数 インタフェース当たりの加入可能グループ数 31 256 63 128 127 64
(2) IPv6マルチキャスト
IPv6マルチキャストを設定できるインタフェース数およびルーティングテーブルのエントリ数を次の表に示します。本装置はIPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SMおよびPIM-SSMをサポートしています。PIM-SMとPIM-SSMは同時に動作できます。
表3-126 IPv6マルチキャストエントリ最大数
項 目 最大数 PIM-SM/SSMマルチキャストインタフェース数※1 63/装置 MLD動作インタフェース数 127/装置 マルチキャスト送信元の数 128/グループ PIM-SM/SSMマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリ,(*,G)エントリ,およびネガティブキャッシュ)数※2
S:送信元IPアドレス
G:グループアドレス128/装置 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定数※3 256/装置 MLDv2で1Reportに対し処理できるrecord情報※4 32record/メッセージ
32ソース/recordMLD加入グループ数※5 256/装置 マルチキャストルータ隣接数 64/装置 ランデブーポイント数 1/グループ 1装置当たりランデブーポイントで設定できるグループ数 128/装置 1ネットワーク当たりランデブーポイントに設定できる延べグループ数 128/ネットワーク
128/装置1ネットワーク当たりのBSR候補数 16/ネットワーク
32/装置静的加入グループ数※6 256/装置 静的ランデブーポイント(RP)ルータアドレス数 16/装置 インタフェース当たりのMLD加入グループ数※5 256/インタフェース MLDグループ当たりのソース数 256/グループ 遠隔のマルチキャストサーバアドレスを直接接続サーバとして扱う設定数 256/装置
128/インタフェース
- 注※1
- PIM-SM/PIM-SSMとして他ルータと隣接するインタフェース数。
- 注※2
- 上限はテーブルエントリ数の配分パターンによって異なります。詳細は「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。ただし,次の条件を同時に満たす環境でPIM-SMを使用する場合,最大エントリ数が128以上のモードを選択していても,最大エントリ数は128になります。
- マルチキャストブロードバンド通信
- 本装置がfirst hop routerまたはランデブーポイント
- また,本装置に設定されたIPインタフェース数(マルチキャストインタフェース数ではない)によってもエントリ数が変わります。エントリ単位の入出力ポート数を全エントリ分合算したポート数が「表3-122 IPインタフェース設定数に対するマルチキャスト入出力ポート数」に示す範囲内になるように使用してください。
- なお,IPv4とIPv6を同時動作させた場合はIPv4とIPv6のエントリの合計となります。
- 1エントリ内の入出力ポート数は,入出力インタフェースで同一のポートを使用している場合は1で数えます。例えば,入力インタフェースでポート0/1および0/2,出力インタフェース1でポート0/2,0/3および0/4,出力インタフェース2でポート0/3,0/4および0/5を使用している場合,該当するエントリの入出力ポート数は5となります。
- AX3640SモデルでIPインタフェース設定数が64の場合,1エントリ当たりの平均入出力ポート数が32であれば127エントリまで,平均入出力ポート数が16であれば255エントリまで使用できます。
- 注※3
- マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-127 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-128 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つではなく,加入したインタフェースの数になります。
- 注※4
- 一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ1024ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
- MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。また,受信したReportメッセージ内にEXCLUDE recordが複数存在し,MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定で追加したソース数が延べ1024を超えた場合,以降のそのメッセージ内のEXCLUDE recordで,連携動作の対象となるEXCLUDE recordについてマルチキャスト中継情報は作成しません。
- 注※5
- 本装置に直接接続しているグループの数を示します。MLDv2使用時に送信元を指定する場合のグループ数は,送信元とグループの組み合わせの数となります。「図3-2 マルチキャストグループ数の例」の例では3です。インタフェース当たりの加入可能グループ数については,「表3-129 IPv6でのインタフェース当たりの加入可能グループ数」を参照してください。
図3-2 マルチキャストグループ数の例
- 注※6
- 静的加入グループ数とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総数です。同一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一つではなく,静的加入設定したインタフェースの数になります。一つのインタフェースに設定できる静的加入グループ数は256までです。
表3-127 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
使用インタフェース数 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数 31 256 63 128 127 64 表3-128 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
加入グループ(延べ数) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定数 64 256 128 128 256 64 512 32 1024 16 2048 8 4096 4 8128 2 表3-129 IPv6でのインタフェース当たりの加入可能グループ数
使用インタフェース数 インタフェース当たりの加入可能グループ数 31 256 63 128 127 64
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