トラブルシューティングガイド
コンソールとの接続トラブルが発生した場合は,「表3-3 コンソールとの接続トラブルおよび対応」に従って確認してください。
モデムとの接続トラブルが発生した場合には,「表3-4 モデムとの接続トラブルおよび対応」に従って確認してください。また,モデムに付属している取扱説明書を参照してください。
表3-3 コンソールとの接続トラブルおよび対応
項番 障害内容 確認内容 1 画面に何も表示されない 次の手順で確認してください。
- 装置の正面パネルにあるST1 LEDが緑点灯になっているかを確認してください。緑点灯していない場合は,「1.2 装置および装置一部障害解析概要」を参照してください。
- ケーブルの接続が正しいか確認してください。
- RS232Cクロスケーブルを用いていることを確認してください。
- ポート番号,通信速度,データ長,パリティビット,ストップビット,フロー制御などの通信ソフトウェアの設定が以下のとおりになっているか確認してください。
通信速度:9600bit/s(変更している場合は設定値)
データ長:8bit
パリティビット:なし
ストップビット:1bit
フロー制御:なし
2 キー入力を受け付けない 次の手順で確認してください。
- XON/XOFFによるフロー制御でデータの送受信を中断している可能性があります。データ送受信の中断を解除してください([Ctrl]+[Q]をキー入力してください)。それでもキー入力ができない場合は2.以降の確認をしてください。
- 通信ソフトウェアの設定が正しいか確認してください。
- [Ctrl]+[S]によって画面が停止している可能性があります。何かキーを入力してください。
3 異常な文字が表示される 通信ソフトウェアとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。通信ソフトウェアの通信速度を次の手順で確認してください。
- コンフィグレーションコマンドline console 0でCONSOLE(RS232C)の通信速度を設定していない場合は,通信ソフトウェアの通信速度が9600bit/sに設定されているか確認してください。
- コンフィグレーションコマンドline console 0でCONSOLE(RS232C)の通信速度を1200,2400,4800,9600,または19200bit/sに設定している場合は,通信ソフトウェアの通信速度が正しく設定されているか確認してください。
4 ユーザ名入力中に異常な文字が表示された CONSOLE(RS232C)の通信速度を変更された可能性があります。項番3を参照してください。 5 ログインできない
- 画面にログインプロンプトが出ているか確認してください。出ていなければ,装置を起動中のため,しばらくお待ちください。
- コンフィグレーションコマンドaaa authentication login consoleおよびaaa authentication loginで,RADIUS/TACACS+認証が設定されていないか確認してください(詳細は「3.3.4 RADIUS/TACACS+を利用したログイン認証ができない」を参照してください)。
6 ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更したら異常な文字が表示され,コマンド入力ができない ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更しても正常な表示はできません。通信ソフトウェアの通信速度を元に戻してください。 7 Tera Term Proを使用してログインしたいがログイン時に異常な文字が表示される 通信ソフトウェアとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。項番3を参照してください。[Alt]+[B]でブレーク信号を発行します。なお,Tera Term Proの通信速度によって,複数回ブレーク信号を発行しないとログイン画面が表示されないことがあります。 8 項目名と内容がずれて表示される 1行で表示可能な文字数を超える情報を表示している可能性があります。通信ソフトウェアの設定で画面サイズを変更し,1行で表示可能な文字数を多くしてください。 表3-4 モデムとの接続トラブルおよび対応
項番 障害内容 確認内容 1 モデムが自動着信しない 次のことを確認してください。
- ケーブルの接続が正しいこと。
- モデムの電源がONになっていること。
- 電話番号が正しいこと。
- モデムの設定内容が正しいこと。
- 2台の端末にモデムを接続し,ダイアルすることで回線接続できること。
2 ログイン時に異常な文字が表示される 次の手順で確認してください。
- モデムの通信速度を9600bit/sに設定してください。
- モデムがV.90,K56flex,x2またはそれ以降の通信規格に対応している場合は,V.34通信方式以下で接続するように設定してください。
3 回線切断後,再ダイアルしても通話中でつながらない 回線が切断されてから数秒間は着信しない場合があります。モデムのマニュアルを参照してください。 4 回線障害後,再接続できない 障害によって回線が切断された場合,最大120秒間は再接続できないことがあります。すぐに接続したい場合は別手段でログインし,AUXにダイアルアップIP接続をしているユーザをkilluserコマンドで強制ログアウトさせてください。 5 回線切断後,再接続できない ダイアルアップIP接続が切断された場合,すぐに再接続できないことがあります。その場合,300秒間程度の間隔を空けてから再接続してください。
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