トラブルシューティングガイド
装置に障害が発生した場合には,以下の手順で対応します。
表2-3 装置障害のトラブルシュート
項番 障害内容 対策内容 1
- 装置から発煙している
- 装置から異臭が発生している
- 装置から異常音が発生している
直ちに次の手順を実行してください。
上記の手順のあと,装置を交換してください。
- 装置の電源をOFFにします。
- 装置の電源ケーブルを抜きます。
2 loginプロンプトが表示されない
- MCが挿入されている場合は,MCを抜いた上で装置の電源をOFFにし,再度ONにして装置を再起動します。
- MCが挿入されていない場合は,装置の電源をOFFにし,再度ONにして装置を再起動します。
- 装置を再起動させても問題が解決しない場合には,装置を交換します。
3 装置のPWR LEDが消灯している 次の手順で対策を実施します。
- 「表2-4 電源障害の切り分け」を実施します。
- 電源冗長モデルの場合には障害が発生している電源機構を交換します。障害が発生している電源機構は以下のどれかの状態になっています。
(a)POWER LEDが消灯している
(b)ALM1 LEDが赤点灯している
(c)ALM2 LEDが赤点灯している
- 上記1,2に該当しない場合には,装置を再起動して環境に異常がないかを確認します。
(1)装置(電源冗長モデルの場合は電源機構)の電源スイッチをOFFにし,再度ONにして装置を再起動します。
(2)装置を再起動できた場合には,show loggingコマンドを実行して障害情報を確認します。
>show logging | grep ERR
(3)採取した障害情報に"高温注意"のメッセージが存在する場合には,動作環境が原因と考えられるため,システム管理者に環境の改善を依頼します。
(4)上記(1)の手順で装置を再起動できない場合,上記(3)の手順で障害情報が存在しないまたは"高温注意"のメッセージが存在しない場合には,装置に障害が発生しているため,装置を交換してください。
4 装置のST1 LEDが赤点灯している 装置に障害が発生したか,または長期間(1か月以上)通電しない状態から電源をONにしています。
- 長期間通電しない状態から電源をONにした場合,電源スイッチをOFFにし,再度ONにして装置を再起動してください。
- 上記1以外の場合には,装置に障害が発生しています。装置を交換してください。
5
- 装置のST1 LEDが赤点滅している
- 装置の各ポートのLINK LED(10GBASE-Rポートおよび1000BASE-Xポート)および1-48 LED(10/100/1000BASE-Tポート)が橙点灯または消灯している
装置または回線に障害が発生しています。
- 電源冗長モデルの場合には,電源機構およびファンユニットの状態を確認し,障害が発生している場合には交換します。
・ファンユニットのALM LEDが赤点灯の場合にはファンユニットを交換します。
・電源機構のALM1 LEDまたはALM2 LEDが赤点灯している場合には電源機構を交換します。
・電源機構のPOWER LEDが消灯している場合には「表2-4 電源障害の切り分け」により電源障害の対策を実施します。対策を実施してもPOWER LEDが消灯している場合には電源機構を交換します。
- 上記1以外の場合には,エラーメッセージを参照して障害の対策を実施します。show loggingコマンドを実行して障害情報を確認し,対策を実施してください。
>show logging | grep ERR
なお,予備電源機構の障害の場合には,「2.2.2 予備電源機構の障害切り分け」を参照して障害を切り分けてください。
6 装置,予備電源機構のLEDが正常なのに,装置管理コマンドで"EPU:Disconnect"と表示される 装置とEPUを接続しているケーブルを確認してください。ケーブルが外れていた場合には以下の手順で装置を再起動してください。
- 装置の電源をOFFにします。
- 外れていたケーブルを接続し直します。
- 装置の電源をONにします。
表2-4 電源障害の切り分け
項番 障害内容 対策内容 1 装置(電源冗長モデルの場合は電源機構)の電源スイッチがOFFになっている 電源スイッチをONにしてください。 2 電源ケーブルに抜けやゆるみがある 次の手順を実施してください。
- 電源スイッチをOFFにします。
- 電源ケーブルを正しく挿入します。
- 電源スイッチをONにします。
3 電源冗長モデルの場合で,電源機構がしっかり取り付けられていなくて,がたついている 次の手順を実施してください。
- 電源スイッチをOFFにします。
- 電源機構を正しく挿入します。
- 電源スイッチをONにします。
4 測定した入力電源が以下の範囲外である
AC100Vの場合:AC90〜127V
AC200Vの場合:AC180〜254V
DC-48Vの場合:DC-40.5〜-57V
注 本件は入力電源の測定が可能な場合だけ実施する設備担当者に連絡して入力電源の対策を依頼してください。
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