トラブルシューティングガイド

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2.1.1 装置障害の対応手順

装置に障害が発生した場合には,以下の手順で対応します。

表2-1 装置障害のトラブルシュート

項番 障害内容 対策内容
1
  • 装置から発煙している
  • 装置から異臭が発生している
  • 装置から異常音が発生している
直ちに次の手順を実行してください。
  1. 装置の電源をOFFにします。
  2. 抜け防止金具で電源ケーブルが固定されている場合には,抜け防止金具を電源ケーブルから外します。
  3. AC電源の場合には装置の電源ケーブルを抜きます。
  4. DC電源の場合には装置に接続している分電盤のブレーカをOFFにします。
上記の手順で運用を停止後,販売店に連絡してください。
2 loginプロンプトが表示されない
  1. MCが挿入されている場合は,MCを抜いた上で装置の電源をOFFにし,再度ONにして装置を再起動します。
  2. MCが挿入されていない場合は,装置の電源をOFFにし,再度ONにして装置を再起動します。
  3. 装置を再起動させても問題が解決しない場合には,BCU/CSU/MSUを交換します。
3 BCU/CSU/MSUのLEDがすべて消灯している
  1. 電源機構のLEDを確認し,以下の手順を実施します。
    (1)ALARM LEDが赤点灯している電源機構があれば,電源機構を交換します。
    (2)POWER LED,ALARM LEDの両方が消灯している電源機構があれば,「表2-2 電源障害の確認事項」を実施します。問題が解決しない場合には,LEDが消灯している電源機構を交換します。
  2. 電源機構がすべて正常に動作している場合には,BCU/CSU/MSUを交換します。
4 BCU/CSU/MSUのSYSTEM1 LEDが赤点灯または橙点灯している
  1. システム操作パネルにエラーメッセージが出力されている場合には,マニュアル「メッセージ・ログレファレンス」の,該当するエラーメッセージの対策内容に従って障害の対策を行います。
  2. エラーメッセージが出力されていない場合には,STATUS LEDが赤点灯しているボード(BCU,BSU,CSU,MSU,NIF)を交換します。
5 システム操作パネルにエラーメッセージが出力されている マニュアル「メッセージ・ログレファレンス」の該当するエラーメッセージの対策内容に従って,障害の対策をしてください。
6 BCU/CSU/MSUのSTATUS LEDが赤点灯しているが,ほかのLEDはすべて消灯していて,システム操作パネルでもメッセージの出力がない
  1. BCU/CSU/MSUの一重化構成/冗長化構成を確認します。
    (1)一重化構成の場合は以下の3.以降の手順を実施します。
    (2)冗長化構成の場合は以下の2.以降の手順を実施します。
  2. BCU/CSU/MSUの運用系/待機系の状態を確認します。
    (1)片方の系だけで障害が発生している場合は,該当BCU/CSU/MSUを交換します。この場合は以下の3.以降の手順は不要です。
    (2)両方の系で障害が発生している場合は,以下の3.以降の手順を実施します。
  3. 電源機構のLEDを確認します。
    (1)ALARM LEDが赤点灯している電源機構がある場合は,電源機構を交換します。
    (2)POWER LEDおよびALARM LEDの両方が消灯している電源機構がある場合は「表2-2 電源障害の確認事項」を実施します。問題が解決しない場合には,LEDが消灯している電源機構を交換します。
    (3)すべての電源機構が正常に動作している場合は,電源機構をそのままの状態で保持します。
  4. 装置に実装された電源機構をすべてオフにします。
  5. 2秒以上経過後に,装置に実装された電源機構をすべてオンにします。
    (1)BCU/CSU/MSUに本障害が発生した場合,該当BCU/CSU/MSUを交換します。

表2-2 電源障害の確認事項

項番 確認事項 対応内容
1 電源機構の電源スイッチがOFFになっている 電源スイッチをONにしてください。
2
  • 電源ケーブルが抜けている
  • 電源ケーブルがしっかりと取り付けられていない
  • 電源ケーブルが抜け防止金具でしっかりと固定されていない
次の手順を実施してください。
  1. 電源スイッチをOFFにします。
  2. DC電源の場合には装置に接続している分電盤のブレーカをOFFにします。
  3. 電源ケーブルを正しく取り付けます。
  4. 抜け防止金具で電源ケーブルが固定できる場合には,抜け防止金具で電源ケーブルを固定します。
  5. DC電源の場合には装置に接続している分電盤のブレーカをONにします。
  6. 電源スイッチをONにします。
3 電源機構がしっかり取り付けられていなくて,がたついている 次の手順を実施してください。
  1. 電源スイッチをOFFにします。
  2. DC電源の場合には装置に接続している分電盤のブレーカをOFFにします。
  3. 抜け防止金具で電源ケーブルが固定されている場合には,抜け防止金具を電源ケーブルから外します。
  4. 電源ケーブルを取り外します。
  5. 電源機構を取り外し,しっかりと挿入します。
  6. 電源ケーブルを取り付けます。
  7. 抜け防止金具で電源ケーブルが固定できる場合には,抜け防止金具で電源ケーブルを固定します。
  8. DC電源の場合には装置に接続している分電盤のブレーカをONにします。
  9. 電源スイッチをONにします。
4 測定した入力電源が以下の範囲外である
 AC100Vの場合:AC90〜132V
 AC200Vの場合:AC180〜264V
 DC-48Vの場合:DC-40.5〜-57V
注 本件は入力電源の測定が可能な場合だけ実施する
設備担当者に連絡して入力電源の対策を依頼してください。

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