コンフィグレーションガイド Vol.2

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16.1.10 アップリンク・リダンダント使用時の注意事項

<この項の構成>
(1) 他機能との共存
(2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について
(3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について
(4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について

(1) 他機能との共存

アップリンク・リダンダントと,他機能との共存についての制限事項を次の表に示します。

表16-3 他機能との共存

制限のある機能 制限の内容 備考
VLANトンネリング 一部制限あり アップリンクポートで使用できません。
Tag変換 一部制限あり
MACアドレス学習 一部制限あり スタティックエントリの設定は,アップリンクポートで使用できません。
スパニングツリー 共存不可
GSRP 共存不可
Ring Protocol 一部制限あり リングポートで使用できません。
レイヤ2認証 一部制限あり アップリンクポートで使用できません。

(凡例)−:なし

(2) フラッシュ制御フレーム送受信機能の使用について

上位スイッチで,アップリンク・リダンダントのフラッシュ制御フレーム受信機能をサポートしていることを確認してください。

上位スイッチが未サポートの場合,フラッシュ制御フレームを本装置から送信しても,MACアドレステーブルがクリアされないため,通信の復旧までに時間が掛かることがあります。

(3) トランクポートでのフラッシュ制御フレーム送信設定について

トランクポートでフラッシュ制御フレームを送信する場合は,必ず送信先のVLANを指定してください。VLANの指定がない場合はネイティブVLANが存在するときだけUntaggedフレームのフラッシュ制御フレームを送信します。このとき,ネイティブVLANの設定がなければ,フラッシュ制御フレームは送信されません。

(4) VLANのダウンを伴うコンフィグレーションコマンドの設定について

本装置にアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンドが設定されていない状態で,一つ目のアップリンク・リダンダントに関するコンフィグレーションコマンド(次に示すどれかのコマンド)を設定した場合に,すべてのVLANが一時的にダウンします。そのため,アップリンク・リダンダントを用いたネットワークを構築するときには,あらかじめ次に示すコンフィグレーションコマンドを設定しておくことを推奨します。

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